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憲法解釈

2004/11/12 阿Q 50代 自営業

 私は現在「赤旗」を購読してないので、全く知りませんでしたが、樹々の緑さ んの言われるとおりだとすると、実にひどいものです。私は社民党の土井さんのこと を、戦略も何もなしに「護憲・ごけん」とさえずっていれば何か良いことをした気に なる単純な発想が、現在のひどい状況を招いた、と悪口を言ってきました。しかし共 産党までそのていたらくでは、憲法がないがしろにされて改憲派が支配するのも無理 もありません。共産・社民とも、自分の重大な責任をまったく自覚していないのでしょ うか。

 指摘されたような解説を「赤旗」でしているようでは、粗雑な頭の私が若いものに 対して偉そうに一知半解のおしゃべりをして、教えた気になっているのと全く変わり ません。指摘されたような理解では、改憲派の「憲法を指一本触れてはならない不磨 の大典と見なすのはおかしい」という主張に、とても対抗できません。こういう情け ない「護憲派」が、改憲への流れを助けたと、言わざるを得ません。

 戦争への反省から生まれ、国際協調による平和の実現を(ほとんど唯一の)目的と するものであるなら、戦争や平和に関わる基本的な認識の変更を迫るような世界の構 造の変化があれば、それに対応して憲法も変えるべきだということになるでしょう。 かつては、戦争とは軍隊を国外に派遣して行うものでした。ところが今や、正規の軍 隊でなく、また「進軍」や「派兵」という言葉が通用しない、普通の民間人の姿をし た「テロリスト」を相手にする戦いを、アメリカや日本の指導者が「戦争」と呼んで いるのですから、彼らが国内に潜入して破壊活動をすれば、我々は日本国内で戦争を することになるわけです。

 そのような認識を政府だけでなくメディアも示しているような時代には、「戦争や 平和の基本的な認識を切り替えなければならないのに、古い認識に基づく憲法にしが みついていては、国民の安全を守れない」などという理屈で、改憲を押し切られてし まうでしょう。共産党はそれに対して対抗できる理論を持てないのじゃないか?少な くとも、どちらが良いか迷っている国民を説得する力は無いでしょう。右派にここま で追い込まれながら、まだ反省せずにそんなお粗末な自己満足をやっているようでは、 絶望しかありません。とにかく謙虚さがありませんね。謙虚に一から勉強しなおさな ければ、再生は無理でしょう。

 敵の力と戦略を分析してそれに対抗する戦略を立てるでもなく、自分がしゃべるこ とが一般の国民にどのように受け止められるかを冷静に振り返るでもなく、惰性で同 じことを主張しつづける怠惰な精神では、「前衛」どころか、「悪政にストップをか ける」と言って国民に支持を求める資格もありません。

 どの政党よりも熱心に学び、研究し、責任ある政策を提示して、ふらつかずに戦う、 そんな頼もしい共産党を見たくて、そんな共産党に投票して伸びてもらいたいと考え てきた支持者を、これ以上裏切らないでほしい。