投稿する トップページ ヘルプ＞この前の人質事件でもそうだったが、誰も拉致（今回は殺害）した側 の悪さを言わない、もしくは前面には出さない。
これは「敵の敵は見方」という理論が働いているからである。
要するに「アメリカに敵対するものは見方」だから、叩かないのである。
叩くのはあくまでアメリカでなければならないのである。
どうして、こんなことがいえるのですか。
だれも、「敵の敵は味方」だなどと思いませんよ。また、叩くのはあくまでアメ
リカだとも、思いません。因みに、私はアメリカが本拠の仕事です。また、米国
の反戦活動は、尊敬できるものが多くあります。
＞普通に考えれば、理由はどうあれ、殺害する方も暴挙といわざるを得ないだ ろう。発生した原因だけを叩くことはしないし、殺害した犯人側の悪も論評の対 象になるはずである。
普通に人間的に考えれば、どうして、こんなことが起こったのか、その原因を
考えるでしょう。また、今の状況をリアルに想像するでしょう。ファルージャで
の米軍の狂気、先にはアブグレイブ刑務所での蛮行の数々なども、思い出すでし
ょう。子どもを女を老人を、無差別にあるいは、精密誘導装置で狙い撃ちして虫
けらのごとく殺す米軍の残虐性を、認識するでしょう。香田さんがつかまる寸前
、ファルージャ周辺は、米軍の更なる攻撃の危機が迫っていました。そうしたな
かの、今回の事件です。
武装勢力（こういう呼び方も哂いますが）は、とにかく、香田さんを取引の材
料にしたのです。人質交渉です。４月の時と同じ、「自衛隊撤退」＝ファルージ
ャ殺戮反対です。武装勢力が一貫して訴えていることに、一片でも耳を傾けたら
どうでしょうか。
＞正しく、勇気のある人ならば、利害関係などを省みず、イラクの武装組織、 アメリカのやり方、その二つに反対するだろう
哂いますね。
こういうどっちもどっちという、短絡的な思考方法を、私はドコでも、勇気を
持って糾弾してきました。是々非々で、共産党にも、批判してきました。
最後に、あなたは、香田さんを殺したイラク人民が、いまや１０万人とも言わ
れる人々が壊滅状態にあっていますが、武装勢力もその中にいるとして、少しで
も溜飲がさがりましたか。
アメリカは、香田さんであれ、何であれ、殺戮の戦争の口実にするのです。一
片の大義の無い戦争を、最後の最後まで、ごまかします。おおかた、あなたのよ
うな「ゆでがえる」を相手にしているからでしょうね。
以上、あなたの原稿の一部引用ですが、あなたは日本にお住まいですか。この
まえの人質事件のときもそうでしたが、今回は特にそうですが、まずもって、こ
ういう人質事件がおきると、「テロリスト憎し」「テロリストの蛮行」が声高に
唱えられます。
「いかなる理由があろうとも（自分が殺されようとも、子どもの頭がクラスタ
ー爆弾で割られようとも）、人を誘拐して、要求が聞き入れられなければ殺すな
どは、言語道断の蛮行である」と、共産党はもとより、民主党もそう、あの悪名
高いブッシュが一番、大きな声で唱えます。
あなたは、まあ、ごりごりのネットオタクかもしれない。一般の集会もでず、
出たとしても、もしかすると共産系のもののみかもしれません。現地に行かれて
いるジャーナリストなどの、深い話をお聞きで無いかも分かりません。
ともかく、あなたには「イラクは戦場である」ということが、理解できてます
か。いえ、そもそも、この日本がすでに、戦争状況であることすら、まだ、理解
できていないのでしょうね。
私は、２年前くらいから、あなたの様な人を相手に、ここさざ波で意見をかわ
してきました。当時は、あなた派のほうが少数で、あまたの鋭い意見が多かった
ような気がします。でも、今は、不思議なことに、当時よりさらに、ここは、世
間一般からきりとられ、閉鎖空間のようになっています。カラーがあるのはいい
のですが、翼賛報道の日本のメディアに甘んじることから一歩も出ず、既成概念
を基調に、イデオロギーに区分けした単調な論を披瀝されてます。
お願いですから、自分が触れている世界が全てであるなどという思い込みは、
すててください。
昨日、私は、日本ビジュアルジャーナリストの「香田さんをしのぶ会」に参加
してきました。森住さんや古井さん、綿井さんはあなたもご存知でしょう。その
認識は共有しているのですが、やはり、今このとき、言及される言葉が控えめだ
と思いました。私の発言によって、多少、いえ、かなり、本心が聞けたような気
がしました。
世界は、あなたが考えているような一面的なものではありません。
ここで、少数であると思われる、鋭い意見を、じっくりと、検証していただけ
ませんか。また、阿修羅等、グロ－バルな世界情報もご覧になったほうがいいと
思います。事実を総合的に分析・判断するのは、もちろん、あなた独自の思考で
お願いしたいと思いますが。