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幻のテロリスト相手の戦争ごっこの無残

2004/11/13 長壁 満子 40代 金融

 11/11 しんぶん赤旗7面に
  逃げ場なく住民犠牲
  「庭に9歳息子埋葬」
    米軍の攻撃につづく恐怖  とタイトル

 作戦を正当化する米大統領は今回のファルージャ掃討に「無実の民を殺害する 者、イラク国民や連合諸国を恐怖に陥れようとするもの、民主主義の阻止を図る 者たちを裁きにかけるため」と、言及。また、「香田証生さんらを殺害したとさ れるザルカウィ容疑者の組織壊滅等を頭に置いたもの」とされている。

 市街戦の実験すすめる米軍
         ロシア国営放送
 ロシアの国営ラジオ局マヤークのホルモゴロフ評論員は9日の放送で、ファル ージャが米軍の「市街戦の実験場」となっており、「世界の目には脅威と映る訓 練だ」と批判しました。
 同評論員は「再選されたブッシュは、イラクを屈服させるのに必要な行動を許 可できる」「それはがどんな犠牲を生もうが、何十万人が住む都市への銃撃、空 爆などの恐ろしい蛮行だろうが、おかまいなしだ」「ブッシュは帝国政治の理想 的な道具(=米軍)を育てあげようとしている」と述べています。

 ロシア国営放送の言及は真に迫っている。イスラム世界にはブッシュのいうテ ロリストなどひとりもいないが、戦争口実のためのテロリストはいくらでも作成 できるというものだ。日本人人質では4月も、今回の香田さんも、こうして、フ ァルージャ壊滅の大口実につかわれた。前回は1000人(しんぶん赤旗は数日 前には突然700人から600人とした。そのせいか、昨日の集会で、森住卓さ んまでが、600人と言及))のファルージャ民衆が虐殺された。私は、いろい ろな情報から、700人どころでなく1000人以上と確信している。
 イラク戦争の犠牲も長いこと、1万人以上といわれていたが、つい、この前、10万人 以上と修正。その数日前には、イラク人女性弁護士が「少なくとも20万人以上 」と言われていたことが、しんぶん赤旗に掲載されていた。
 このようにして、いつでも、やられる側の被害報道は、一桁違うのである。戦 争が嘘と隠蔽でつくられ、始まるのはいつものことであるが、ならば、私達は、 教訓としなければならないのではないだろう。
 間違っても、米国の垂れ流し報道を鵜呑みにし、日本メディアの翼賛報道に踊 らされていては、愚人そのものではないだろうか。
 問題は、この戦時下、規制された報道下にあって、いかに、洗脳に抗うかだろ う。
 国内でも、地震や台風などの災害。自衛隊が60人以上も自殺し、若者や働き 盛りの男性が毎年3万人以上も自爆。6ヶ月の赤ちゃんを殺す父親から、夫や子 どもを虐待や保険金殺人の目的で殺す。親子で散歩するクマを殺し、天然記念物 の動物さえも、その生存を抹殺。
 街を歩けば、治安のためと称して、要警戒中のステッカーがいたるところに貼 るられているようになった。
 どこもかしこも、なんだか、どぎつく、きな臭くなりつつある。
 だからこそ、この流れに安易に乗せられないよう、警戒が必要である。日本発 でもイラク発でも、真実を見ることは大事である。その基本は、いかに相手のみ になるかということであろう。自分だったらという発想があれば、さほど、トン チンカンな判断には陥らないと思われる。