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ファルージャ→南京

2004/11/15 銀河 60代以上 画家

 ファル-ジャに支援物資をトラック5台に積んだ赤新月社の医療団は米軍に阻止 されユーフラテス川の対岸にとどめられた。そこからも見えるファルージャ市内の様 子が伝えられえいる。道路に死体が500も見え、野犬が死体を食べているのも見えて いたという。
だがファルージャ市内の様子を伝えるニュースが極端に少なく、それでも目を覆う ような惨状が垣間見るように伝えられている。米軍の攻撃があってもモスクの中なら 安全かもしれないと市民が逃げ込んでいるが3百あるモスクの大半は米軍に破壊され、 化学兵器を仕込んだミサイルも打ち込まれたという。またモスクの中でも死体はその ままになっていて放置されるしかないほど激しく砲撃が加えられている。町は子供の 泣き声と爆撃の音が響いているだけだという。ファルージャは今地獄なのである。米 軍の発表ではファルージャは大体制圧され武装勢力の死者は1000人から1500人という。 一体武装勢力の死者というが子供達や女性や老人などがどれだけ殺されたかの発表は 米軍からはない。私の危惧していることはこのように報道管制が敷かれ発表されるも のは軍からだけだという時、南京大虐殺のような事態がファルージャで展開されてい るのではないかということである。それも世界中の耳目が集中するど真中で起こされ ている大虐殺である。
 米軍がファルージャを壊滅させる正当な理由は何一つない。なぜ彼らが殺されねば ならないのか。どんな説明もない。私たちは帝国主義というものがある限り世界に平 和がなく、帝国主義が最も残虐なものであることをまざまざと見ている。私たちは自 国帝国主義を打倒しなければならない。アメリカ帝国主義に反対しなければならない。
 日本共産党はなぜ全党を挙げてこのファルージャ攻撃を抗議しないのであろうか。 「反対だ、反対だ」と新聞で書くだけで一体50万党に対して中央委員会が一斉のデモ の呼びかけでもしただろうか。口先だけの反戦の間にもイラクではこうして人々が殺 されている。
 もうこんなことは何度も訴えたが、諦めるしかない。私たちは党などに期待をもた ずにイラク反戦を自分の周囲から構築しなければならない。またそうしている人たち がここにもにもいる。
ファルージャから「助けて」という悲鳴が聞こえる。私たちは助けて上げられない ことを悲しく思う。だがまだまだおきる第二、第3のファルージャには私たちは力に ならねばならない。皆さん、自分のできることでイラク人が殺されないことがあれば 何でもしましょう。いらくの人々の悲鳴を真剣に受け止めよう。イラク人を助けよう。