私はむつかしい議論はできないし、生活に追われてインターネットに長い時間 を使えないので、主題別討論欄まで見ていませんでした。毎日一般投稿欄だけちらっ と見て、参考になる議論も自分が口を出すような場もないと思えばすぐにログオフし ていました。
本日、昨日に続いて新たな投稿がUPされていないので、運営する人たちに何かトラ ブルでもあったのかと心配になり、主題別をのぞいたら、大分前に自分が書き込んだ 言葉があり、驚きました。
組織がいくら立派な綱領や設立趣旨などをうたっても、それを現実に生かすのは個 人です。野心にかられる人や力のある人間にくっついて自分の保身を図るような人間 達が主流になれば、立派な(もしも立派だとしても)綱領も絵に描いた餅です。
その意味で、私は組織よりも人間を重視してきました。古い仲間で組織に忠誠を誓 う者に裏切り者のように思われても、私にとっては、心から尊敬できる人たちから学 ぶことのほうがはるかに大切なことです。
私は40年近く前に、自分の姪に「君達はどう生きるか」をプレゼントし、それか ら30年ほどして自分の娘にそれを読ませました。何十年たっても変わらず、誠実に 生きることを考えさせるあの本は、古典と呼ぶにふさわしいものだと思います。
人をそのように謙虚な気持ちにさせ、背筋を伸ばさせるような言葉を、今の共産党 から聞けるでしょうか?昔私が初めて投票した参議院全国区の加藤進(だと思うけど) 、先ごろ亡くなった高知県選出の衆議院議員(今、酔っ払って思い出せません)など、 尊敬できる人は少なくなかったけど、今は賢く立ち回る小才ばかりという印象を否め ません。
天下りの教えを九官鳥のように繰り返すのでなく、心底敬服する人たち(1人や2 人ではなく)から学び、その高みに自分も近づこうと努力するのでなければ、他人を 動かす運動は出来ないのではないか、そう思います。