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戦争を肯定する「反戦運動家??」-むぎむぎさんへ

2004/11/17 Sekio 教員

>ファルージャ総攻撃で、反戦運動でできる事は何もありません。
 この時点で、もう、報道によると決着がついていますから

 決着がついているというのはどういう意味ですか?米軍がファルージャを制圧した ということですか? すると、あなたはこれを肯定しているのですか? つまり、大 国がその強力な武力によって多数の一般市民もろとも、そして都市を破壊しつくして、 抵抗勢力を殺戮することを、です。それに、肝心のザルカウイはとっくに逃げてしま い、「テロ活動」がイラク全土に広がってしまったというのに、です。

 総攻撃が始まって2日目に米軍は「ザルカウイは逃亡したようだ」と発表しました。 これは少し出来すぎていませんか? 多少物事を考えることができる人なら、アメリ カの目的はテロ集団の掃討などではなく、選挙をひかえて反米勢力を根こそぎにしよ うということだったのではないか、と考えるはずです。だって、この春のファルージャ 攻撃で標的にされたのはザルカウイではない別の人物でしたね。
 対テロ戦争というのは、イラクに親米政権を作り出すための口実ではないのか、大 量破壊兵器がそうだったように、少しでも新聞の読める人はそう疑います。そういえ ば今のイラク首相はアメリカのCIAとの繋がりが深い人らしいですね。
 「報道によれば」、ファルージャにおいてさえ、まだ完全には平定されていないこ とぐらい分かりそうなものです。圧倒的に劣勢の「テロ集団」に、どうしてこんなに 米軍が手を焼いたのか、不思議に思いませんか? きっと一般市民の協力があったは ずです。無抵抗な捕虜を銃殺する米兵、こんな非人間的なシーンがおそらくあちこち で繰り広げられたのでしょう。いうまでもありません。これが戦争です。

 だから反戦なのではないですか? 先に私が「自己批判」を表明した「テロ集団擁 護」の考えが誤っているのは、犯罪を憎むことと共に、「テロ活動」が結局は大国に よる武力制圧の口実とされてしまうからです。しかし、だからといって米軍の行動を 肯定することは、いやしくも「反戦」を叫ぶ者にはあり得ないはずです。左翼の「イ デオロギー」を批判する前に、あなたの「イデオロギー」をこそ振り返るべきではあ りませんか??

 先に紹介した(あなたがPTSDだと罵倒した)高遠さんらのファルージャへの緊急医 薬品支援の活動は、あなたもできる反戦運動です。もう参加されましたか?

 以下は高遠さんの、「もう誰も死なないで」というメッセージの一文です。
 「悲劇は日常的に起こる。ある家族が車で移動中に米兵2人に止められた。2人の 米兵は英語で家族に「車から降りろ!」と怒鳴った。英語のわからない家族は車から 降りない。一人の米兵が後部座席のドアを開け、座っていた娘の腕を引っ張り引きず り出そうとした。運転していた親父は焦って米兵を撃ち殺した。それを見たもう一人 の米兵が親父を撃ち殺した。それを見た息子がその米兵を撃ち殺した。この話を聞か せてくれたファルージャの住民は「死んだ理由はあるけれど、死ぬべき理由はどこに もない」と言った。」

 やはり立派な方です。少なくともあなたよりは。

追伸:左翼イデオロギーがどうこう言う前に、あなた自身のこの戦争に対する考えを、 いつもの短絡的な口調ではなく論理的に表明してください。