むぎむぎ様は私と同じ歳だったんですね。遅ればせながらお誕生日おめでとう ございます。
11/10のレスの前に、むぎむぎ様の11/4のレスへのお返事を投稿したのですが、P Cの不調のために送信されなかったようです。投稿が逆になってしまいましたが、そ の方が私の考えをお話しするには調度よかったかなと思っています。
ところでこの議論、かみ合っていないようなのでもう一度整理してみます。
>10/10 さつき様へのお答え(むぎむぎ)
被爆者援護法を評価しているのは、共産党系の原水協だけです。(原水協は被爆者援 護法を基に裁判闘争してますからね)社会党系の原水禁でさえ、被爆者援護法につい て、猛烈に批判しています
>10/12 事実の誤認(草の根のひとり)
(趣旨)
・原水協が「援護に関する法律」を(肯定的に)評価しているというのは事実誤認。
・原水協が「援護に関する法律」に基づいて裁判をしているとは、どの裁判のことか?
・原水協が「援護に関する法律」を(肯定的に)評価しているから「援護に関する法 律」に基づいて裁判闘争をしているというのは事実の誤認。法廷闘争をやる場合は、 どうしても現行法の枠内で闘うことになる。
>10/15事実を誤認しているのは(むぎむぎ)
私のあのレスのネタ元は、「原水協の関係者の個人的見解」を元にしています。彼の メールが個人的見解で、私は匿名、多分、共産党関係者もこの「さざ波通信」を読ん でいる可能性が高いので、具体的な文言引用はしませんが。
>10/18組織の見解=個人の見解でありません(草の根のひとり)
「個人の見解」=「組織の見解」ではありません。「原水協の関係者の個人的見解」 がネタ元なら、そう明記するべきで「原水協は…」という原水協が組織としてそうい う立場に立っているかのような表現は避けるべきでしょう。
>11/4RE:分裂という事実を批判するだけでは…(むぎむぎ)
共産党系や社民党系の団体の構成員が「個人的見解」という場合、自由主義(自由主 義史観ではない方)の団体とは、ニュアンスが異なる事を、草の根のひとり様もご理 解いただけていると思います。原水協は、「“共産党直営大衆団体”」だそうですし。 。。
と続いてきてきました。
まず、私の10/12の私の指摘、質問に対するお答えがまだありません。10/15のレス
がお答えなのかもしれませんが、そうだとすると議論がかみ合っていません。私は、
10/10のむぎむぎ様のレスは事実に反していることを指摘しているわけですから、ま
ずその点を明らかにしましょう。
その上で、むぎむぎ様のネタ元になった「原水協の関係者の個人的見解」と原水協
の見解は正反対です。なぜこのような誤解が生じたかといえば、その「原水協の関係
者」が原水協の「援護に関する法律」への評価を知らなかった(勉強不足)か、文字
通り「個人的見解」であることをむぎむぎ様に伝えず、むぎむぎ様に原水協が組織と
してそういう評価をしているかのように誤解させたか、ということになると思います。
原水協がむぎむぎ様の言うような“共産党直営大衆団体”ならこんなことは起こら ないはずでしょう。むぎむぎ様が10/15のレスで書かれたように
>共産党の人は、金太郎飴みたいに、上から下まで、同じ意見を言う人が多いんです けど、原水協、反核運動の場合は、そういうわけではないんですね。
というのが実態です。それは中にはスピーカーのような人(レコードは別のところ で回っている)もいますが、そうではない人もいます。一般的にはマスコミ報道の影 響が大きく、むぎむぎ様のようなイメージに基づいて話をする方が多いのですが、実 態は新聞報道のイメージとは違っています。
さて、
>アメリカの立場になって考えてみましょう。中国、北朝鮮、インドやパキスタンが 周辺国に加える軍事的緊張に対抗する為に、アメリカは存在するのだ、と、アメリカ は主張するでしょうね。草の根のひとり様、さあ、どうやって、「アメリカ」を説得 します?
「核抑止論」ですね。この論旨を使えば核兵器廃絶という結論は出てきません。試
しにむぎむぎ様のレスの「アメリカ」に「北朝鮮」でも「中国」でも「インド」でも
任意の国を入れてみてください。それぞれの国の立場でいくらでも核兵器の保有の正
当性を主張することができます。実際にインドとパキスタンはそれで核兵器を開発・
保有しました。また、北朝鮮がアメリカからの攻撃を「抑止」のために核兵器の開発・
保有を進めようとするとき、反対する理由は「核抑止論」からは出てきません。むし
ろ肯定することになってしまいます。
そうやって世界中の国が国力に合わせて核兵器を開発・保有する世界がよりよい世
界だと思いますか?
アメリカといっても上はブッシュさんから下はアメリカ国内で地道に核兵器廃絶運 動をしているグループのメンバーまでいますからね。他の国も同様です。ブッシュさ ん(とその勢力)を説得するというのは困難でしょう。しかしアメリカをはじめ、そ の国内で地道に運動を継続しているグループと協力し、広島・長崎の原爆被害の実相 を知らせ、核抑止論の不当性を知らせていく、核兵器廃絶の世論を国内でも作って行 くことはできるます。むぎむぎ様のいう被爆者のおじいちゃん、おばあちゃんたちも 今年も何人かがアメリカやヨーロッパに行って被爆体験を証言し、核兵器の廃絶を訴 えています。そういう努力の積み重ねの上にしか核兵器の廃絶はできないでしょう。
核兵器廃絶なんてムリムリと思うかもしれませんが、1996年に国際司法裁判者は
「核兵器の威嚇・使用は一般的に国際法に違反する」という勧告的意見をだしました。
勧告的意見の中身は他にもあるのですが、その中の「あらゆる点において、厳密かつ
効果的な国際的コントロールのもとで核軍縮交渉を完結させる努力をする義務がある」
という項目は、その後のNPT再検討会議で核兵器保有国に対して「核兵器廃絶の明
確な約束」をさせる上で大きな論拠になりました。そういう大きな前進もあるんです
よ。
かつてはNPT体制といえば、核兵器保有国による核兵器の独占を維持するための
ものでしたが、今では核保有国に核兵器の廃棄を迫る場にかわってきました。
被爆者のおじいちゃん、おばあちゃんたちをはじめ、核兵器廃絶を求める運動が、 そうやって少しずつ世界を変えてきているんです。
むぎむぎ様は、私の
>なぜ原水協のメンバーが出てくることが問題なのか?なぜ原水禁が同じ事務所にい ることが問題なのか? 私ならそこを問題にします。
あいつは原水禁=社民党だ、あいつは原水協=共産党だ、などというレベルではお話 になりません。
というレスに
>お教えしましょう。原水禁や原水協の人は自分たちが、どう思われているのかが理 解できないのです。自分たちが嫌われている事を理解した上で、嫌われている人と仲 良くする事を「克服」する以外解決の方法がないのに、「自分たちは悪くない」「何 故悪いのか教えて」と発言し続けるから、嫌われているのです。社民党系、共産党系 の人は「※話し合い」は好きだけど、「相互理解」をする能力は著しく低いので、話 が平行線をたどるか、お互いに無視されてしまうのです
と答えてくださいました。
どうも書き方が悪くて真意が伝わらなかったようです。私は記事の当事者ではあり
ませんが、もし私がそういう場に居たならば「なぜ原水協のメンバーが出てくること
が問題なのか?」「なぜ原水禁が同じ事務所にいることが問題なのか?」を追求しま
す。組織合同するなら問題になるかもしれませんが、個別の課題に基づく統一行動を
こうした理由でとらないとすればナンセンスです。
原水禁運動で統一世界大会の開催は今のところ困難です。しかし、例えば「原爆症
認定を求める集団訴訟」のような個別課題で共闘できるテーマについて分散会だけで
も一緒に取り組む可能性はあるのではないかと思っています。
うちの県は提訴者がいないので、全然運動になっていないのですが、提訴者が出れ
ば協も禁も協力して支援できる課題だと考えています。実際そうなれば、県のレベル
でそのために動きます。
こちらをご覧の方の中には、原水禁世界大会へ参加したり、地元で原水禁運動に取
り組んでいる方もいらっしゃると思います。ぜひ地元の被爆者のみなさんと一緒に、
被爆者の思いや願いを引き継いで行く原水禁運動の構築をすすめましょう。
被爆者の会と一緒に駅頭で「国際署名」と「集団訴訟」「国会請願署名」に取り組
むとか、あるいは被爆者の会から呼びかけてもらって原水禁の人たちも一緒に「集団
訴訟」「国会請願署名」に取り組むとか。
「分裂」や「84年問題」の批判をしていても、それだけでは運動は一歩も前進しま
せん。地域で、職場で、やれることから取り組みましょう。