「行動しない良心は偽善だ。行動しない良心は不義だ」
これは韓国・光州で1987年6月の民主化運動の中で殺された延世大学生李韓烈
がノートに残した詩の一部である。
1945年8月15日の解放のあと、韓国では軍事独裁政権が続いた。
その中で学生を中心に様々な民主化運動が続けられ4,19民主運動、1980年
の光州事件など多大な犠牲の後、今の民主化は勝ち取られた。
韓国の民主化は文字通り学生達の命を賭した闘いによって前進し、今闘うナショナ
ルセンター民主労総・民主労働党へと引き継がれている。
<大韓民国憲法前文>
悠久なる歴史と伝統に輝く我が大韓国民は、三・一運動によって建立された大韓民
国臨時政府の法的伝統と、不正に抵抗して立ち上がった四・一九民主理念を継承し,
祖国の民主改革と平和的統一の使命に立脚して、正義、人道および同胞愛をもって民
族の団結を強固にし、すべての社会的弊害と不正を打破し、自律と協和を基に自由民
主的基本秩序をより一層強固たるものものとし、(利益)憲法を、ここに国会の議決
を経て、国民投票により改正する。
(週刊金曜日531号より抜粋)
平和も民主主義も、そして私たち労働者の権利も、行動し闘うことによってのみ実
現され、保障される。
韓国の民主化も文字通り闘いによってのみ実現されている、民主労総の闘いも独裁
政権との闘い、民主化の中で、また金融危機IMF管理化経済の中でも身を切る労働者、
学生の闘いによりやっと勝ち取られたものである。
前掲の現韓国憲法も、日本による植民地下の3,1独立運動など、闘いを通しての
み正義も自由も得られるのだと高らかに宣言している。
闘いのあるところに人々は集い、更なる団結を固める、やはり「行動しない良心は
偽善だ、行動しない良心は不義だ」これは闘おうとするものにとって真理ではなかろ
うか。