プロ野球選手会の労働組合としての実力行使=ストライキにもかかわらず、プロ野球界の再編劇は大半の選手たちの願いも虚しく、最悪の状況で幕が下ろされようとしている。
ライブドアと楽天の参入合戦は「出来合いレース」よろしく、業界の思惑通りアダルト批判と経営体質比較を強引に絡み合わせて決着した。
経営体質が最大の課題というなら、ライブドアより堅実な経営体質を持つ既存球団があるというのか、赤字・赤字というなら読売・阪神を除く球団は全部所有資格なしということではないのか。
ライブドアがおかしいというなら、金に薄汚れた西武やオリックスはもっとおかしいのではないのか?
オリックスの宮内など、この間の再編劇のフィクサーよろしく振舞っているがお前こそ、経団連奥田のポチではないのか?
そしてこの合併球界再編劇の中で許されてならないのは、近鉄・オリックスの選手たちをまるで物のように扱い、かつての奴隷貿易すら思わせる「分配ドラフト」という人身売買制度である。
それこそ前近代的な憲法無視、人権無視の代物というしかないのである。
しかもこれら物事の進行の中で、パリーグの雄西武球団の身売り、ダイエーのソフトバンク売却話、更には楽天の明大一場の「金まみれ同士」による獲得劇などが立て続けに起こっている。
古田よ!お前が本当に労働者、プロ野球選手会会長というなら今こそ怒るべきなのだ。
またこれはこの国の経済の現状の典型的な表れ、経済的歪みがとして特殊プロ野球界に露わになっただけなのだ。
これらは今この国で、金融を筆頭に資本同士、ブルジョワ同士の生き残るか否かを賭けた争闘戦が、潰し合いが熾烈を極めているという事だ、そしてその一切のしわ寄せが、私たち労働者に押し付けられて来ているのだ。
「たかがプロ野球」ということなかれ、「資本にルール」を説教する共産党なら、この無茶苦茶にどう対処する?志位さん答えてよ!