左右を問わず、ネットで有名な長壁様に直接レスをいただいて光栄です。
ですが、日本共産党党員である、長壁様が、「ゆで蛙」を多用するの事には、違和感を感じるのです。
>私以外に、筑紫さん、宮台さん、最近は甘木さんも、使用されています。
筑紫さんは、TBSのニュースキャスター筑紫哲也氏。
宮台さんは、社会学者の宮前真司氏。
甘木さんは、「さらば外務省」で大ブレークした元外交官・甘木直人氏だろうと思います。(違ったら指摘されてください)
彼らが、使用しているからと言って、何故、日本共産党員である、長壁様が使用する事の正当性を主張できるのでしょうか?
筑紫氏は、共産党というより、社民党系の支持者でしょうに。詐欺罪で執行猶予中の辻元前衆議院議員と親交もありますし、彼の主張から、共産党支持の回答を引き出すにはかなり無理があります。
「ゆで蛙」は、ビジネスマンの常套句、慣用句でも使われており、「今の経営手法で満足するな、今、利益が出ているからといって、それが続くと思うな」という文脈で、経営者は、労働者のリストラ、合理化の旗印として、労働者を虐める言葉と言っても過言ではありません。日本国内の閉じた経済システムを批判する文脈でもつかわれ、グローバル化を促進するための標語だったりします。
未来の日本社会への指針を示す、日本共産党員が、労働者を虐げる、資本家と同じ、標語を掲げる事に、違和感を感じるのです。
確かに、日本共産党支持者の多くは、長期「ゆで蛙」状態にあります。
無責任に反米、反権力、反日本政府を言っていれば、ある程度支持があつまりました。
政府の政策に対し、現実を無視した理想を掲げていれば、それでよかった時代が長く続きました。そういう理想も私は大事だと思います。
でも、日本経済、日本社会や日本外交、は火がついていると思っている状況では「ゆで蛙」の日本共産党支持者の意見を聞くゆとりは無くなってきています。日本共産党支持者が「ゆで蛙」状態を脱出するためには、日本に火をつけようとする外国の行動を、代弁するしか方法はありません。
にもかかわらず、拉致問題、イラク自衛隊派遣は、日本政府や極右の陰謀、と言っていれば、「ゆで蛙」仲間は共感するでしょうが、「ゆで蛙仲間」で納得しても支持者は増えないと思います。
今、自民党の派閥の古老でさえ、自衛隊派遣延長には反対という状況です。にもかかわらず、小泉首相は自衛隊延長を決めました。先の大統領選では、ブッシュを支持する姿勢をあからさまに表明しました。日本の伝統は「ブッシュもケリーも」だったのに、「ブッシュを」です。弾道ミサイル迎撃構想では、何千億、関連技術を含めると、何兆円もの税金が投入されます。弾道ミサイル迎撃技術なんて完成しても、国民としては、何の得もありません。公共福祉が充実するわけではありませんし。自衛隊関連法案も次々討議、成立しています。北朝鮮が掲げる火が、日本社会に見えて、せきたてられている感じです。
長壁様のような、日本共産党の党員の方の真の使命は、「ゆで蛙仲間」で納得しあう事ではないはずです。火が見えて慌てている日本社会全体を説得し、新しい指針を示す事ではないでしょうか?
北朝鮮や中国の脅威を利用して、小泉内閣は、防衛改憲外交靖国の改革を実行しようとしています。日本共産党の使命は、日本政府を非難するのではなく、北朝鮮や中国の脅威は、脅威ではない旨を、科学的論理的実証的に説明する事なのではないかと私は考えています。
これだけ日本社会が右傾化すれば、何かの事件で、一気に左傾化する可能性も考えられます。その際、日本共産党の支持者があいもかわらず「ゆで蛙」だったら。
何かの事件。
一番、考えられるのは、イラクに派遣された自衛隊員が死傷する事です。
今まで5人の日本人がイラクで死亡しています。報道を見るかぎり、5人の死者及び遺族を日本共産党系も社民党系の団体も、自らの活動に取り込む事を失敗しています。
それだけ、今の社会は、共産系社民系に「冷ややか」という事です。
自衛隊官舎にビラを撒いたり、自衛隊員を殺人と罵ったり。テロで死傷した民間人3人を取り込む事ができない、共産党系社民党系の団体が、死傷した自衛隊員とその家族に対し、手の平を返したように、同情なり、手を差し伸べるなりした所で、死傷した自衛隊員やその家族の支持を受ける事ができるでしょうか?死傷しなくても、急に、自衛隊員の声明と安全を心配しだして自衛隊の撤退を主張しはじめても、当の自衛隊員から失笑をかうのがオチかと。