樹々の緑さんが「私は小さな会社の労働者なので労働者階級など名乗れない」等と仰っています。
「あれそうなんだ、樹々の緑さんみたいな人でさえ勘違いしているのだ、深刻だな」と思ってしまいました、私は程度が悪いそうなので、まともにお相手いただけない様なんですが、この認識には「あれマア」と言うしかありません。
樹々の緑さんにとっては「労働者階級」とは「連合」加入の労働者であり、「全労連」の加入の労働者なんですね。
そして更にきつい事に、日本共産党はこの「労働者階級」すら認めなくなってしまった、「労働者階級」そのものも、「階級対立」さえ認めなくなった、これに更に厚労省の統計が追い討ちをかける。
「連合」と「全労連」に加え「全労協」加入者を足した組織率が「全労働者の20%を切った」と悪意をこめて宣伝する。
それも「23年連続前年割れ」と来ればもうどうしょうもない。
でも樹々の緑さん!残りの80%の労働者の事を忘れないで下さい、今一番頑張っているのは実は彼らなんです、各地に出来たユニオンや合同労組、そして名もなき労働者の組織、悩みも多いけど様々な平和運動でも権利闘争でも、樹々の緑さんが無視する人々が、一番頑張っていると思いますよ。
お隣の韓国でも民主労総の主要な闘いに、未組織労働者や不定期雇用労働者のストライキが入っている。
古くから言えばマルクスやエンゲルスはそれこそ、塗炭の労働条件の中で苦闘する労働者の姿を見て「経哲草稿」や「共産党宣言」を書いている、もとよりその中で労働者が「プロレタリア階級」として団結していく事に「未来」を見据え、期待を抱いているのですがー。
悔しいし残念なのですが、私は20%の組織済み労働者の立ち上がりは厳しい、余り期待できない、しかしあとの80%の労働者階級の中に大変なヒドラが住んでいると思っています。
文字通り階級の中に取り込まれた一部労働者ではなくて、日々汗をかき、血を流して働いている少数組合労働者や、現場労働者に期待するものが多いということです。
これはあのケン・ローチ監督の映画「ブレッド&ローズ」で描かれたスパニッシュの人々を中心としたアメリカの清掃作業労働者たち、また苦闘する港湾労働者、韓国における未組織や不安定雇用労働者、港湾やトラック労働者の闘いは素晴らしいものだと思います。
人を人として扱い、一人一人を大切にして行く労働運動はこれからますます力強くなっていくと思います。
あの某大政党の幹事長が「フリーターはイラクにでも行って鍛えなおして来い」とか某大労組が「1047名闘争団はイラクにでも行って鉄道の復興支援をやれ」等とトンでもない事を平気でいう時代になったのです。
こんな事に負けたら戦前回帰はもうすぐそこに来てしまいます、弱音など吐かず、その豊富な知識を労働者階級の為に生かして見ませんか?
それがプロレタリアートの団結というものです。
万国の労働者、団結せよ!
(追伸)以前書いたことがあると思いますが、かって世界最大の労働者組織率を誇ったドイツの社会民主党の組織率は20%でした、またロシア革命でもボルシュビキの組織率は2~3%でした、ロシアが農業国ということがあったにせよどこでもそんなものなのです、「組織率が20%を切ったどうしょう」と慌ててみせるのは、闘いを放棄した御用組合幹部でしかありません。 まだまだ十分闘えるのです。