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「現場」の現実

2004/12/19 ある工事主任 30代 労働者

 阿Q様の投稿に下水事故のコメントありましたので、投稿文全体に対するレスでなくて大変失礼ですが、
 東海地方のある小都市の事故の真相はしりませんが、私は、下水工事に関わったきて、身近で事故も起きたこともあり、本当に安全には注意しなくてはと思っています。下水の事故は本当に怖いですね。もうだいぶ前になりますが、下水管の点検にもぐった方が亡くなりました。もちろん換気はしていたのですが、マンホールに流入している管路がゴミ等で詰まっていたため、それを取り除いたところ、向こう側にあった酸欠の空気を一呼吸すって一巻の終わりです。
 もう1件は、下水をジェット洗浄といって高圧の水で清掃するのですが、蓋を開けたマンホールから下を覗いた人が、ジェットで押し出されてくる酸欠か硫化水素かの空気を一息すって意識なくなりマンホールに転落死亡というものです。現場では十分注意していますが、本当に怖い仕事です。

>責任が重い人ほど無責任、という印象を強く持つからです。

というコメントありましたので、一言。私は、そんなに上の位ではありませんが、管理者として安全には非常に注意を払っています。トップ含め幹部も怪我等には非常に厳しいですし、何より従業員の安全を確保するのが管理者の使命ですので、真剣に取り組んでいます。怪我というのは、通常の作業の中では、いつも起こらないのですが、色々な偶然が重なって怪我が起きます。この何百万回に数回起こることを防ぐために、どんな活動するか、工事現場だろうが、工場だろうが、管理者は皆腐心していると思います。部下が怪我すると本当に色々な面で大変ですから。

 私共の職場では、危険予知活動といって作業前には、必ず作業員全員参加で、その日の作業にひそむ「これは危ないなぁ」という危険ポイントを探し、対策を決め、行動目標を立て、作業の要所要所で心をこめて、指差し呼称をしています。又、ヒヤリハットはその日のうちに報告してもらい対策を立てます。これも何処の職場でもやっていることですが。朝の合言葉は「今日もご安全に」ですね。