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一般投稿欄

日本共産党の決定的な裏切り

2004/12/20 銀河 60代以上 画家

 今日本帝国主義の突き進んでいる道は朝鮮に対する軍事制裁即ち、朝鮮侵略戦争であると私は考えます。世界情勢から見るときアメリカ帝国主義が90年の第1次イラク戦争以降、ユーゴ戦争アフガン戦争、そして今イラク侵略戦争と露骨な植民地獲得のための戦争が絶え間なく拡大してきました。その植民地支配のための戦争政策はイランからアラブ全域に広がる可能性があり、朝鮮から中国へとも広がっていくのでしょう。
 このアメリカ帝国主義の独走を許していてはヨーロッパ帝国主義諸国の存亡にもかかわり同時に日本帝国主義も存亡の危機に陥ります。そのためにイラク戦争にはフランス、ドイツ、ロシアが反対ししぶしぶ参加したスペイン、オランダ帝国主義も軍隊を引き上げました。これはアメリカ帝国主義に対する、別の帝国主義がブロックとなって対抗する過去二回の帝国主義戦争と組み合わせが違っても同じ経過を見せています。明らかに世界史は第三次世界戦争への過程に入ったのです。
 この世界戦争の過程においてアジアの世界第二位の帝国主義国、日本が傍観していては国家的存在すらなくなるでしょう。(私はそれでよいと思うが)
 かってはアジアに君臨した日本帝国主義は戦後はいったん凋落したかに見えたが朝鮮戦争によって息を吹き返し、目覚しい経済発展を遂げてきたが、その背景にはアジアからの搾取と収奪があります。アジアでの経済支配は日本帝国主義を強大にしてきたのであるが、90年以降ソ連との対決から解放されたアメリカ帝国主義の巻き返しにより劣勢に陥ってきたのです。それでもなお中国の低賃金に目をつけた日本独占資本は莫大な利益をあげています。しかしアメリカの世界支配の野望はイラクにおいて頓挫しかけているがアジアに目を向けていることも間違いなく、その焦点は北朝鮮に対する戦争です。その勝敗はイラク戦争のように数日で決着がつくと思いますが、朝鮮人民の支配となればまた別です。私は日本帝国主義が第二次朝鮮戦争で参戦できないとか、米軍の補完的な役割しか果たせないようではアジアでの地位を完全に奪い去られ三流の国となる以外にないと考えます。それは日本の支配者も同じで彼らは非常にあせっているのだと考えます。ですからたとえイラク戦争が決着のつかないこの時期にも北朝鮮を挑発し軍事制裁という口実で朝鮮侵略戦争をやろうとしてもなんら不・・・(文字化け)・・・
 朝鮮戦争を引き起こして何のメリットがあるのかとの疑問があるかもしれないがそこには最低の賃金で働く労働力商品があります。しかしそれよりもなお大きな市場は中国の広大な土地と資源、そして十二億という人口があります。中国を再び日本の領土にすること、それが目標です。石原などはあからさまにそれを言います。
 「朝鮮を制する者がアジアを制する」それは日本帝国主義者の合言葉です。
 アメリカが剥き出しの戦争政策を展開している時、朝鮮を奪われないためには何をなすべきか。それがここ数年の、小泉政権成立以来の政治だったのです。さまざまの弾圧諸立法、自衛隊のイラク派兵、自衛隊の強化、ミサイル防衛網の展開、テロに対する警戒、そして天皇制の強化、憲法改悪の問題、数えればきりがありません。今行われている政治はすべて朝鮮戦争に直結しています。
 朝鮮戦争を視野において小泉と金成日の間で交わした「ピョンヤン宣言」がありますがそれは拉致問題を排外主義的に利用し朝鮮をやっつけろというイデオロギーを日本全土に行き渡らせるための策動でした。これは謀略だったのです。
 拉致問題そのものには明らかに北朝鮮政府は非難されるべきであるが、その何百倍の強制連行について頬かむりしたままであり、理屈が通らないのであるが民族エゴで押し切ってしまいました。そして拉致問題は朝鮮戦争のための絶好の口実であり、それを貴貨として最大限に利用しているのです。日本共産党たるものそのことは百も承知で拉致問題に対する非難の合唱隊に加わったのです。そしてあろうことに数日前、北朝鮮に対して経済制裁審議する参議院特別委員会で日本共産党が賛成して満場一致で可決しました。この裏切りに対して満腔の怒りを表明します。
 私は日本共産党がこの態度をとったことに対して失望などはもはやしません。日本共産党が日本帝国主義の左翼からの先兵になったのは今に始まったものではないからです。むしろここまで踏み切ったことに朝鮮戦争が目前に迫ろうとしていることを感じているのです。そしてこの党がいざ戦争になれば日本の労働者を戦場に狩り出すことにまったく疑いを持っていません。しかしそこに踏み切るためには党内の反対や疑問を完全に制圧しきってしまわねばなりません。全国都道府県委員長を中央委員会に集めたのはそのための重要な意思決定を押し付けるためでした。
 「平和時において日和見主義をとる党は戦時においては排外主義の党となる。」
 すでに日本共産党は日和見主義のコートをかなぐり捨て日本帝国主義の手先になったと私は判断した。
 この共産党の決断によって第二次朝鮮戦争はさらに引き寄せられました。つまりほとんど日本の支配者はフリーハンドを得たのです。
 しかし、どっこい日本には共産党の本質を見破って居る人々がたくさん居るし、そして労働運動も芯のところでは健在です。共産党が労働者階級を見放せば労働者階級も共産党なんぞゴミ箱に捨てて必ず反戦に立ち上がりこの国をぶっ倒します。
「こんな国なんかいらん!」と
 ますますアジアでの戦争は加速されたのです。日本共産党が裏切った今私たちはこれも現実だと見据えて、直ちに何をなすべきかを考え、行動しなければなりません。