この国はいよいよもって治安大国になるのか。
来年度の政府予算案編成が盛んに報道される中で、一部新聞に下記報道があった。
(ひとつ)治安情勢悪化で来年度から3ヵ年で警察官1万人増員
(ふたつ)入管方針、不法滞在者の摘発専従部隊を全国で組織
先にNHKテレビで南野法相、来年度治安対策強化で警察官、刑務官、公安740名増員を要請とあるのを見て「何でまたお惚けを」と思っていたのだが、それは大変な誤報だったようである。
警察官は歌舞伎町など繁華街対策と重大テロ対策に充当し、来年3500人再来年3500人、翌07年度に3000人という。
総務庁は毎年10000人の地方公務員を削減しているらしいが、それでも警察官は増員するという事だ。
だがテロ対策と言っても、主要幹線や超高層ビル、空港、そして原発に24時間警察官を貼り付けるとでも言うのだろうか。
しかし、私達が知らされている警察の情報はそんなんじゃあない、ほぼ全国での「緻密な裏金作り」、昇進対策や成績アップのための捜査データの偽造・捏造、手抜き捜査、職権乱用など「トンでも警察」が跋扈しているのが、この国の警察の実態ではないのか?
平和なイラク反戦デモに、異様に纏わりつき、過剰警備しているのが警察ではないのか?
全国オンブズマンの情報公開などによると、民間企業以上に余分な仕事をしているのが警察だそうな、増員どころか「襟を正せ」ば、増員など全く必要はない。
それこそ警察を民営化すれば人員は半分で済みそうな気がする、公務員減らしがご自慢の小泉純一郎さん、ここら辺で「警察民営化」したらどう?、このところ下がり気味の支持率も、多少はアップするかも知れないというものだ。
それと入管の「不法滞在者摘発専従部隊」は、なんと一般の刑事手続きより早く強制送還できる特別措置を行い、これまでより年間10000人も多く「強制送還」するために組織するそうだ。
所謂「先進国」で一番遅れており、一番程度が悪く、一番お粗末で、一番非人道的で鳴る日本の入管が、これ以上強化されたらこの国は鎖国状況になる、監獄国家となってしまう。
そもそも、この国への労働者の移入は企業が欲しているからだ、より搾取し収奪しやすい外国人、従順な外国人労働者を必要としているのはこの国なのだ、本末転倒しない様にしよう。
小泉や石原やマスメディアの、デマと誤魔化し、悪劣な排外主義キャンペーンに騙されるな。
外国人犯罪はどのデータを見ても増えていない、凶悪化もしていない。
むしろ労働者や青年から職を奪い、リストラし、首を切り、賃下げ、失業に追い込むこの国こそ問題がある、労働者をメシさえ食わすことが出来なくなった企業・資本にこそ問題があるのだ。
軍隊が国民を守るものではないと同じで、警察も市民の味方なんて誤解はいい加減止めよう、ね皆さん!