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この世の中を変えるのは私たちだ、マルクスでもレーニンでもない。

2004/12/28 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 どこかでチラッと聞いたことがある、我が不破哲三議長が「資本主義社会が打倒され社会主義に移行後、理想理念とする共産主義社会が実現される過渡期はおよそ700年必要」と計算され、そう発表されたそうである。
 それを聞いてエッと驚いてしまった、よく「千年王国」という例え話・言葉を聞くことがあるが、不破さんはおそらく、ソ連邦崩壊がロシア革命より約70年だったから単純にそれを十倍にして、党員にいかに共産主義社会実現が困難なのかを戒め的に訴え、心を引き締め、緩み勝ちな党員の結束を図ったのだと思うが、これはただの噂話なのだろうか、専門的に党戦略を研究されている方、是非お聞かせ下さい。
 今年あのNHKが、「ローマは1日にしてならず」「全ての道はローマに通ず」と称えられた過去の強大帝国「ローマ帝国」の成立からその崩壊までを特集した。
 なんとはなく今日の強大な「超大国アメリカ」を意識してかなと思ったのだが、ハテ不破さんはこのテレビを見ていたのかなと思う。
 しかしマルクスも書いていると思うが、プロレタリア革命の達成、世界革命の実現、そして過渡期の階級独裁を経て、国家権力も階級も消滅してやっと初めて成立する共産主義社会という、スタンダードな世界革命観が、もし不破さんのように、人が長い人生を7回も繰りかえし繰りかえして、やっと達成されるとしたら、私などの未熟者は、「なんかやはり人間は”類に生きる”生物なのかな」などと「現実」しか見なくなってしまう。
 これではいざ思春期に目覚め、本などを読んで折角形成した将来の「理想社会の実現の志」など「遥か彼方の霞」となってしまうだろう。
 日本共産党の戦略とはアウグスッなど「ローマ帝国」の皇帝さえビックリさせてしまう「壮大な絵物語」なのだろうか?
 こんな人たちに向って「革命の現実性、労働者自己解放など言っても通じないだろうな」と改めて感じるのである。
 千年王国を目指す人には、些細な目先のイラクの人々の苦闘や、強大資本に縛られ搾取され苦悩する現場労働者等の姿など全く見えないだろうと思う。
 せいぜいその不幸に同情を寄せ、与えられた現実のスケジュールをこなす事に専念されているのだろう。
 確かにこう書くと現実に接する共産党員さんの、確信に満ち満ちたしかし、平和そうな顔を思い浮かべてしまう、ホントにこれでいいの共産党員さん。
 そういえばこのサイトでも、歴史の必然として理想の社会が、「柿が赤く熟して自然に私たちの手の中に落ちる」と思い描かれる御仁もおられるようだしー。
 突然大津波に襲われ大量に死んでいった、インド洋湾岸の貧しい人々と比べたら、そこで大金を使って人々をあごで使い、バカンスを楽しむ日本人なんて本当に幸せものだ、この人たちにとってもう理想社会は実現されているのかも知れない、虚しい。
 亡くなった貧しいインド洋沿岸の人々に哀悼の意を告げる。
 この人たちにこそ世界革命を!イマジンの世界が早く来ることを!