12/1付投稿の後半部分の最初のあたりで、ルーマニア問題に関連して最近の23 大会2中総における不破発言に触れた箇所は、引用が誤りでしたので次のように訂正 いたします。正しくは、この10月21~23日に北京で開かれた「21世紀社会主義シンポ ジウム」における可知正社会科学研究所幹事の次のような発言を指摘しようとしたも のでした(「赤旗」10月26日(火)付第6面)。
国連憲章は、各国の内政に干渉しない、国際的な武力の行使は国連の決定による、各 国の勝手な判断による軍事行動は、侵略に対する自衛反撃以外は認められない、など の諸条項を定めました。
この引用部分は、直接には「戦争の違法化」について述べたところですが、全体と して「20世紀には世界の構造が変化した」ことの重要な一内容として「国際連合の設 立も、20世紀の重要な出来事でした」と段落の冒頭で指摘した後に続く文章です。し たがって、国連の設立自体がどういう意義を持ったものかを示さずに、「戦争の違法 化」だけを論じることはできないと考えています。
また、私自身の考えを少しだけ述べますと、「国際の平和と国内の民主主義は、と
もに相互規定関係にあるものとして不可分である」と考えますし、「国内の民主主義
は、(特に)『政治に対して自由に文句を言う権利』である表現の自由・政治活動の
自由を始めとする基本的人権の保障がない限り、単なるお題目に堕する」と考えてい
ます。
そして、国連の設立目的には、国際的な平和と安全の保障以外に、内政問題不干渉
を基礎とする民族自決権の尊重とともに、人権の国際的保障が並べ掲げられているこ
とは、国連憲章第1条第1~第3項に明白なのです。
12/1付投稿を読んで下さったみなさんには、お詫び申し上げます。