今、経済界には、アナログ回帰が叫ばれているように思う。
グローバルより、地域密着型経済、個別生産、高技術。
グローバルは、「クリントンのアメリカ」のたくらみだった。金融工学とか、何とかで、新生銀行をはじめとして、日本の富が体よくアメリカに持ち去られた。世界中の資金をアメリカに吸い寄せ、自国で使い切り、返しもしない。ドル安にしたり、投資させたシステムを破産させたりして、お金は返さず冨だけ自国に残るようにした。
ドルが機軸通貨だから出来る技だそうだ。イラクの戦費などアメリカ国債に投資している日本がまかなっているのではないかと思う。
最近のドル安、円高も日米の協調によるユーロいじめなのだそうだ。ユーロは高くなったら、域外への輸出が困難になる。
クリントンは、グローバルな経済で資本の意志を貫き、ブッシュは戦争で力の意志を貫く、「資本と力」で世界をおさえこもうというアメリカ、その一番の追随者たる日本。さあ、我々はどうしたらいいのだ。正直言って。私にはわからないのだ。