幽霊民青同盟員さん。 ぼくも青年で活動しています(とは言っても「学習 が最大の楽しみ」で「選挙大嫌い」な変わり者ですが)。。同じような悩みを持って いる青年ってけっこう少なくないんだナ、ということを再認識しました。ぼくも少し 前までは本当に困惑してましたから(苦笑)。
「入党のお誘い」は、過去3~4年でかれこれ10回以上になります。多くの党員は党
勢拡大(失地回復)と本紙(赤旗日刊紙)増部に実に熱心のようですが、これはやは
り党中央からの“至上命令”が効いているようです。が、そもそも、一方的に中央
(志位さんらしいです。)が独断専行で決めた事項(130%増部)をトップダウン形
式で末端に押し付けたり煽り立てたりすること自体、まったく間違っていると思いま
す。
「民主」集中制なんてウソっぱち。中央集権制、大組織病だと思います。市田忠義
さんが「他党と違うわが党の強みは、強制しなくても個々の党員が自覚的に取組んで
いる姿にあります」旨、誇らしげに力説してましたが(20日付『本紙』「党活動のペー
ジ」)、まったく白々しい。
「まず、地方の民青の惨状に目を向けてください、学生らの『悲鳴・将来への強い
不安』に真摯に耳を傾けなさい。学生・青年の自殺者が増えている現実をあなた方は
知っていますか? その意味でも精力的に各地に足を運び、事実を直視し、汗をかき
なさい。できれば民間企業で実習してください、顧客に頭を下げることを覚えてくだ
さい、営業スマイルのつらさも。営業でも経理部門でもいいから。実態をよおーくご
覧になってから発言してください! そして一(いち)から綱領と規約を改正してく
ださい!」と言いたくなりますよね(辞職・懺悔してほしいのは、不破さん・志位さ
ん・市田さんが筆頭格だと思います)。
ぼく自身の経験から言っても、「入党お誘い」を断るのには苦労しました。まかり 間違っても「興味がない」などとストレートな物言いだけはしないよう気を使いまし た。党員(誘ってくれた人)を傷つけるだろうし、苦しまぎれに「お気持ちはありが たいのですが、バイトで忙しく、今は考えるゆとりがないのです。すみません」と言っ てその場その場をしのいでいたものです。ひと頃は現職の市議さんや、綱領案事前学 習会会場で県党の常勤者(準幹部級)から直々に入党お誘いをかけてくる時期もあり ました。「なんでこんなハシクレに??」って不思議でしたし、本当に困惑したもの です。
いまは本紙(赤旗日刊紙)を購読していますが、幸いにして強制とかはありません でした。部数拡大を成し遂げたいという党員の熱意もわからないわけではありません。 ですが、党と関わりをもった新しい人たちが自然に定期購読したくなるような、そん なムードづくりというか、「自然体のクリスピーな人的交流」をしてほしいな、と日 頃青年として感じています。比喩で言えば「北風と太陽」ですネ。
党外から入り、関わりを持って活動するようになった人の目から見て気になること は、他にもあります。
(1).対象者に「入党お誘い」をする際、「自分の言葉」で声をかけることができる
党員がほとんど居ない。
(2).班会や支部会議でホワイトボードやレジュメを活用しないから、討論が宙を舞
うにまかせっきりになっている。論点整理になっていない。
(3).メンバーが増えてもアフターケア(随時の訪問、親身なアドヴァイス、悩みの
相談相手など)をしないまま放置している。
(4).連絡網が、文字通りの単なる事務連絡網になってしまっている。
(5).党と関わりを持つ青年がイデオロギー教育やお仕着せの未来社会論に関心を抱
くとは限らないにもかかわらず、共産党系(つまり、党直轄)の文献のみを使用した
講義・学習会になりがちなこと。
(6).折に触れ行なわれる「読み合せ学習」の際、本紙(赤旗日刊紙)のみを使用し
た学習に固執しがちなこと。
(7).よほど特殊な青年でないかぎり「活動家」というもの自体・言葉自体に違和感
が強い。ピンとこないのだ。にもかかわらず、県党は、活動家倫理や活動家養成講座
のような趣きで学習会を企画したがっているような印象を受ける。
(8).“身内”にしか通じない独特の用語(政党語?)や独特の概念が耳ざわりであ
る。必然的に思考のベクトルが偏向しかねない危険性を孕んでいるように感じる。
(9).地区党などのベテラン専従者の中に「講師資格」を持つ人が多いが、経済問題
などの的確な現状分析をしていないし、マルクス・エンゲルス・レーニンから解放さ
れた思考をしようとしない人がほとんど。『日経新聞』や『週刊エコノミスト』『解
説・経済白書』を一度でも読んだことのある専従者が僅か1人とは驚きだ。国の内外
を問わず、解決の急がれる現実の経済・社会問題は山積しているが、あれでは問題意
識が育たないだろうし、有権者層との対話(街角対話)でツッコマれたときに応対で
きないのではないか?
(10).政治の話題ばかりする人が必ず(と言っていいほど)1~2人は居るが、ウン
ザリする。“政治万能主義者”。
(11).民青や党協力者を「選挙の下請け」と見なす(勘違いする!)失礼な党員が
(多くはないと感じるものの)居る。
ざっとこういった実態です。
民青に加入する人、あるいはすすんでは党員になる人もそうではないかと思います
が、百人百様です。みな個性あるからこその人間だし、そういったことを党はきっち
りと認識し、尊重するべきだと思います。1人としてまったく同じ個性の人はいませ
んから。「良い意味で「放任するところは放任する」寛容性が日本の政党に欠けてい
る。締め付けのきつい党の将来は暗い」と西欧のとある有識者らが指摘しているそう
ですし。ゆえに、人それぞれの(さまざまなテーマへの)アプローチのスタイルがあっ
て当然だと思いますね。
班会や学習会の前に「希望テーマ」のアンケートをやるようにしていますが、ベテ
ラン党員や“肩書き”の有る党員が同席しない場だと比較的みんなが本音を寄せてく
れますよ。この前なんか5~6冊の科学的社会主義の文献を前に「不破さんの見解なん
てウザいだけだよ。批判的に不破綱領を読むっていうなら面白そうだけどね」とか、
「このページとあそこのページの記述は学術的におかしい。俺ならこういうふうに考
えるけどなー」と異論提起するメンバーが居ましたが、久しぶりに盛り上がり充実で
きました。
マルクス信仰でコチコチの人(女性青年)がメンバーの中に1人だけ居ますが、そ
の彼女ったら防戦一方でしたよ(笑)。幽霊民青同盟員さんならとっくにわかってる
と思いますが、別に党中央に盲従したりとか顔色を気にする必要なんてないと思いま
す。赤旗も読みたくなった時に定期購読すればいいと思いますよ。人間ってば興味を
持って自分から着手したものには不思議と集中できるものです。「その時」が来るま
で待ったほうがいいかもですよ。ぼくらは偏った人間になりたくないですし、のびの
びやれなければ意味ないです。国政選挙はしばらくなさそう(?)ですし、こんな端
境期こそムダに過したくないものです。
ともあれ、こんな時代、民青の門を叩いてくる人はとてもありがたいですよね!
新潟震災被災地にボランティアをやりに行ってきた人がこちらにも居ますが、一皮む
けて逞しくなった彼女をみて劣等感に苛まれてしまいました。彼ら彼女らにとって
(もちろんぼく自身にとってもですが。)「異なる価値観に寛容な居心地の良い団体」
「多様な要求に応えうる団体」「タブーなき団体」にバージョン・アップするために
は、現下の諸環境はかなり厳しいものがあるのですが、まずは現メンバーが「笑顔を
忘れない」「批判的精神を忘れずに」「得意分野を更に伸ばそう」ということから始
めています。
ちっぽけなことで恥かしいのですが、すみません。幽霊民青同盟員さんのエリアは
どんな感じですか?答えが楽しみです。
追伸:幽霊民青同盟員さん、おこがましいのですが、さざ波上・拙稿2004年12月12 日付「組織論・運動論 討論欄」を読んでみてください。参考になる自信はありませ んが、ぼくらのエリア・一部の青年(H子さん)の「超過剰負担問題」をクローズアッ プした内容です。なお、今後は、一般投稿欄ではなく「主題別・討論欄」にてお願い します。