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前後しますが・・・Wさんへのコメント

2005/01/30 とおりすがりN 50代 会社員

 Wさんの現場のお話大変面白く3回拝読いたしました。現場のご苦労は大変だということが伝わってきます。2回めのお話に対するコメントは既に書いたのですが、メールで飛ばしておいたらよかったのですが、別の場所に置いてきてしまいました。前後が逆になりますが、これを先に投稿してしてしまいます。Wさんは教育の問題が掲示板の趣旨と外れることを心配されていますが、教育問題は国の根幹を成す部分で政党の政策の中心です。従ってこの場の議論に相応しくないとはけして言えないと思います。

 大事なことは、少なくとも一つの政党がやるべきことを考えるのがこの掲示板だとすれば、様々な問題を総合的に考えなければならないのは自明で、一つの問題だけに特化してしまう必要はありません。そういう意味で教育問題が大手を振って議論の遡上に上るようでなければならないのです。

 ちょうど良いタイミングでTV朝日の朝まで生テレビで教育問題を取り上げていました。共産党からは特に誰も出ていませんでしたが、社民党の福島みずほなんていうのが出ており、まあ、教育の問題に対する見識の無さをさらけだしていました。共産党の主張や政策も似たりよったりだと見られているのだと思います。社会主義や共産主義を標榜する野党勢力の主張が古臭く見える昨今です。政府のやり方に問題があることは多くとも結果的には民主勢力が主張していたことに大きく擦り寄ってきたのがここ10年ほどの特徴でありながら(これは認めたくなさそうですが・・)、これを自分達の主張を生かすチャンスとは捉えず、相変わらず不満な部分についての政府批判だけをやっているという点に問題があるんだろうなと考えているところです。これは今まで主張してきたとおりです。

 そこで総合教育については、ホントに難しいんですよ。国が時間を削ったからうまくゆかないのか、教育を軽量化したからうまくゆかないのか、先生に経験が無いからうまくゆかないのか・・等々議論はたくさんありますし、それぞれが少しづつ関係していると思います。しかし、総合教育の理念は理解されたという点で、それをどう生かすかという点に努力すべきで、それがうまく行かないということばかりを強調して政策批判だけになるとしたら本末転倒だろうという気がします。阿Qさんのような批判の仕方をしていたら所謂民主勢力を信頼する気力は失せます。

 そこでもう一つ指摘しておきたいのは『従順な労働者を育てるための期待される人間像』批判です。これが破綻したことは政府がごめんなさいと頭を下げなくとも、誰が見ても失敗したことは明らかなのでは無いでしょうか。『個性を育てる教育』、『ゆとり教育』、『観点別評価』という方向に変わってきたということが如実に示していると思います。最も効率を追求する企業でも『従順な労働者』に『創意工夫』を要求して『改善』を求めている時代です。また、単純労働については海外移転が進んできたようでもあります。こういう現状を見れば『期待される人間像』は破綻したというか、そういう時期は過ぎたというか、正に民主勢力が望んでいた創意工夫が出来る全人的発展を開発する教育が出来る環境が出来てきているのではないかと思います。それをどう生かすかを課題としなければならないでしょう。

 そこで、一つ考えなければならないのは、小さな政党がやれることには限りがあることは確かです。従って何でもやれとは言いませんが、過去60年、政府案に反対することを中心に政治運動を展開してきたんだろうと思います。少なくとも私の目から見てそう感じるのです。

 そして、それは一定の意味を持っていたことも確かで、多くの国民の支持を得た部分もあったのではないでしょうか。それが原則的な問題であればあるほど支持はあるわけです。そうした支持を得られる部分は政府与党も敏感で、無視は出来ませんから、それをモザイク的とは言え取り込んできたのだと思います。戦後60年、ヨーク眺めていると日本はいい国になったじゃないかと言える部分があることも確かです。そういう時代の政党活動はやはり大きくスタイルが変わらなければならないんだろうという気がします。同じように反対していたんでは国民の支持を得られないように思います。自分達の主張が取り込まれている部分は、それをどう生かすかという目標を定めなければならないし、実現していない部分はどう運動するか・・・そうした点を良く良く考えてみる必要があります。

 私は阿Qさんの主張(怒り)に対して強い異議を唱えました。唱えた理由は、言っていることを理解できたとしても、あのような反応の仕方がでは既に国民的支持が得られないだろうという視点で意義を唱えたのです。この掲示板は身内の掲示板だからついつい本音が出たのでしょうが、それは多くの国民には通じないと思います。80年代の遅く無い時期に民主的政権を樹立するという方針が失敗に終わったのは、共産党自身が古い体質から抜けられなかった点に問題の一つがあったというのが私の総括です。