銀河様レスありがとうございます。
問いかけを理解してから返信して欲しいですよね?私も銀河様の立場ならそう感じたでしょう。
ただ、1/7の銀河様の投稿は、普段予習していない私にとってはあまりにもハードな文面で、目を通すのが精一杯でした。短時間では細部に渡って理解・記憶するのは困難だった事をご理解下さい。
前回の私の投稿は、そういった事もあってあえて抽象的な言い方をしました。ただ、銀河様を含めた「急進的(?)」な方々に対して日ごろ伝えたかった思いが込められているとお考え下さい。
ここから本題です。まず銀河様の投稿の一部です
>「ところであなたはこの日本が資本主義のままで民主主義的になれると思いますか。」
資本主義社会の中においても民主的な事は見つけられるが、非民主的な弊害は多く存在すると思います。だから改善するべき点は腐るほどあるでしょう。改善し続ければ、遠い将来資本主義と言うにはふさわしくない社会に変わっているかもしれません。
前にも言いましたが私は民主主義は「普遍的」な意味でとらえています。あえて前回一般的な意味の確認の為に辞書解釈を引用しました。民主的な改善をする事にゴールはないでしょう。人や立場にとってとらえ方が違うわけですから。これは永遠のテーマなのではないですか?例えば仮に日本が共産主義社会になったとしても同じ事で恐らく改善しなければならないところは腐る程でてくるでしょう。そんな甘いものではないと思います。
>少数のブルジョアジーのための民主主義か、圧倒的多数の労働者人民のための民主主義かという問題です。
>つまり私たちは資本主義社会の民主主義をブルジョア民主主義と呼ぶことにし、社会主義(生まれたばかりの共産主義)社会の民主主義をプロレタリア民主主義と呼ぶことが出来るでしょう。
おっしゃりたい事は良くわかります。負の部分を棚上げにして考えれば「多数の人にとっての民主主義」と単純に考える事は理想的で簡単で賛同できる部分はあります。でもそんなに単純に上手く事が運ぶ事だと思いますか?ソ連や中国や北朝鮮が全ての答えだとまでは言いませんし、「あれがマルクスが求めていた共産主義社会だ」とは思いません。ただ、どの国の国民もスタート地点では、銀河様がおっしゃる内容を望んでそれに従って言ったはずなのにあんな国になってしまったのは事実で。そんな甘い作業ではない事を表すには充分な例えだとは思いませんか?
>これはどういう意味かといえばマルクスの時代でさえ共産主語を実現できる物質的背景(前提)が今日では十二分に資本主義国、とりわけ帝国主義諸国にはあるのですが、それを解き放つ、つまり生産手段をブルジョアジーからプロレタリアートのものにする革命によって直ちに共産主義が始まるということなのです。
>それだけの生産力と背景がある、ブルジョア的所有を廃棄することが共産主義の実現なのです。従って理想でも夢でもないのです。労働者階級の戦いそのものが共産主義と呼ばれるものです。
共産主義については良く知らないので、深くは触れられないのですが、人間には「物欲」などを始め様々な欲望があります。様々な流れを経て欲望の自然な流れで「自由経済社会」が発生し、その中で要領良く成功してきた資本家による「資本主義」が発生したきた。そしてそのエネルギーたるや過去の日本の経済発展を見ても、凄いパワーですよね?これだけインフラや経済が発展したのはその人間の持つ「物欲」のパワーを存分に発揮できる社会だったからだと思います。これはかなり自然な流れではないですか?
ただ、もう一つの自然の摂理である弱肉強食。弱者にとってはすみにくく、非民主的な社会である事は確かな事で、ここをどうやって改善するのかという事だと思うのですが、これは「理性」によって「欲望」をコントロールする作業にも似ていて、できるところから少しづつ修正していくしかないのではないかと私は思います。その為には大企業や金持ちの税金負担を増やさないとだめだと思いますし、社会保障費をどうやって確保するか考えなくてはいけないでしょう。これは今後の大変な作業かも知れませんし、今の馴れ合い政府にはなかなか大きな改善が望めない事も確かですね。
確かに革命を起こせば一足とびですね、「ブルジョア的所有を廃棄」したと考えましょうか。国債も全て一方的に紙くずにしたとしましょう。皆で山分けしたら一時しのぎとしては充分な金額になる事だと思います。でも、そうすれば皆「物欲」がなくなって国民全員が聖人みたいに変身するのでしょうか?中身は皆同じ人間ですよね?
生活に余裕ができたら、もっとこんなもの欲しいあんなもの欲しい。一儲けしたいって私も含めて思うでしょう。また別の要領のいい人が金持ちに成っていくのではないでしょうか。それを防ぐには法律かなにかでブルジョア思想を押さえつけるしかないのでは?そうなってくると以前の社会主義国と同じじゃないですか?
経済発展はもう終わりでいいのですか?ブルジョワ思想を押さえつけて経済発展なんて多くは望めないと思います。現状維持でいいのですか?そんなに甘くはないでしょう。経済的には予想もできない負の部分が発生するのではと思います。資本主義国のパワーに食い物にされるか。鎖国でもして徐々に貧乏になっていくかで、衰退していく可能性は大でしょう。結局以前の社会主義国の2の舞ではないかと思います。
私が共産主義社会をイメージすると、今言った事を始めとしてあまりにも沢山の負の部分が見えてくるのです。今のは経済的な面からすぐに思いついたほんの一部です。私自身そんな社会を望んでいません。よくはわからないのですが、もしかすると私は社会民主主義的な思想なのかも知れないですね。
> 共産主義が実現するのは600年も先だということを不破が書いているがマルクスが聞けばクソカスに言うでしょう。
> われわれは資本家階級の支配を打倒すればその瞬間から萌芽的な共産主義社会にはいっていくのです。しかし世界的な規模で革命が達成されない限り、ある時点で共産主義は行き止まりになるでしょう。
別に不破さんを擁護するつもりはありませんが、何を根拠に600年という中途半端な年数を言っておられるかはわかりませんが、ある意味私も近い思いはあります。理由は不破さんとは違うでしょうが、遠い将来、全世界の人間が理性的な思考回路の人間に進化していく可能性がないとはいいきれない事と、ここ100年の移り変わりの凄さを見ていると600年も経てばまた違った知恵が生まれてきても不思議ではないと思う点です。それだけ経てば150年前にできた「マルクス主義」は化石化して全く違う展開になっていると思いますが。
>さてロム3様との共産主義についての二人のやり取りですが、二人とも共産主義を夢や理想と考えています。そこでマルクスがなんと書いたかを引用します。---(略)---
現実に置き換えて話をすれば、先程までほんの一部を述べた「負」の要素ばかりが目に付いてしまうのであえて理想郷としての話にとどめました。遠い未来の事と思えば課題点も棚上げにできると考えたからです。
ところで気になるのですが、銀河様は「資本家階級の支配を打倒」などと過激な言い方をされていますが、具体的にはどのような手段で打倒すればいいとお考えですか?そんな簡単な事ではないですよね?あまり考えたくないのですがここだけ聞くと、危険な手段を想像してしまうのですが。この際お聞かせ願えないでしょうか。場合によっては別の議論につながるかもしれません。