夏の災害被害大変でした、まだ色々と大変なご苦労があると思いますが、へこたれず、そして若者らしく逞しく頑張って下さい。
とおりすがりさまの問いかけについて、どこをどう答えていいのか、正直私には分かりません。
「インド洋大津波被害」については別途、とおりすがりさまにお答え申上げております、ご参照下さい。
今度の震災について、既に日本の状況把握の貧しさ・至らなさには触れましたので省きますが、今回国際会議を前に欧米先進諸国は自国民の被害の甚大さに恐れおののき、ドイツを典型に当初表明額より何倍・何十倍もの支援拡大を行いました。
それは各国とも自国民がどこに、何時、何人行っているか十分に把握できていない事の反映でもありました。
しかしまたもうひとつの面も見ておかなければなりません、それは今回の大災害に対し本来は関係ないのに、緊急の被害救援をそっちのけで、各国が「援助額合戦」に走ったということです。
それはイラク戦争の図式とよく似ていました、米・英・日と独・仏とのブロック的対立、ロシア、中国に大国インドを加えた独自行動と、参加各国が他国の顔色を伺い、お互いを牽制しながらの援助額の競争が行われたのです。
そこには情けないことですが「人命よりまず自国利益を」という現代の世界情勢を反映したものでした。
日本の5億ドル援助もそれと同じです。
まだ大半の被害状況が不明で援助額云々より、まず何よりも緊急に食糧や水、そして医療援助が必要なのにそちらに走ったのです。
情けなく悔しいですね。
それと「貧しさ」と「バカンス」の件ですが、今回の大災害が私たちにはなかなか見えにくい側面を露わにしてくれたと思います。
確かに先進国・豊かな国の中での「バカンス」ならそんなに問題になりません、十分楽しく過ごされたらいいと思います。
しかし今回のインド洋の被害国の大半は、一部の国を除くアフリカ諸国と並ぶ、世界でももっとも貧しい諸国だったのです。
それは例えれば、一人のバカンス客が数日間過ごすにかかったお金が3000$とすれば、それはインドネシアやインドの人々にとっては年収の5年分に相当します、ケニアなどであればなんと8年分にもなります。
確かにバカンス客が来れば貧しい人々の収入は少しは増えるかも知れません。
しかし同じ人間なのに「本当にこれでいいのか」ということなのです。
お若いから見られたことないと思いますが、かつて「エマニエル婦人」という映画が流行りました。
それはイギリスの外交官婦人が南の国で「何でもありのバカンス」を過ごす話題作でした、「お金持ちとそれにひざまずく貧しい人たち」、当然今と時代背景は違います、しかし今回の大災害が南の国では、その関係が殆ど何も変わっていないことを明らかにしたのです。
また災害カンパ・支援金の件ですが、これらはこういう場で公表するものではないと思います、ヨンさまや松井秀樹など有名なら堂々公表すればいいことだと思います、こんな事にお答えせねばならないのでしょうか?
最後に「皮肉で卑劣」とのことですが、こちらが真剣に討論しているのに「とおりすがり」などと書いて逆のことをする方が、より失礼だと思われませんか?真剣に書く立場に立って判断して下さい、それしか言いようがありません。
新しい年も明けました、私の住む街ももうすぐ震災10周年を迎えます。
早く自立し元気に生活したいものです。
てはお元気でー。