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新しい「代々木宮殿」の完成について・私からの祝辞

2005/02/06 赤旗記事研究分析員 20代 民間労働者

 久々に投稿します。皆さんお元気でしたか?
 さて、われらが日本共産党中央委員会の「本部ビル」が完成し、そのことが「赤旗」などでも報じられています。
 これが普通の会社なら、いわゆる「明るいニュース」ですんだのかもしれないが、これが今日の共産党の事となると事情は異なる。
 私にはあの悪名高いルーマニア共産党・チャウシェスク独裁政権がその末期に行った「共和国宮殿」の建設と今回の党本部=代々木宮殿の建設がダブって見えて仕方がないのだ。その理由は・・・
1、特権的官僚制の象徴
 それ自体が、労働者階級と人民の最も切実な要求とかけ離れている。一般市民にとってなんの役にも立たない=特定の党幹部や中央専従のみの利益になるに過ぎないものであること。
2、経済(財政)上の矛盾
 党財政(ルーマニアの場合は国内経済そのもの)が悪化し、なおかつ改善の目処すらつかないのに、このような巨大事業が最初の決定以来一度も変更されず、見直し・検討の努力すら完全に放棄したまま進行したこと。(組織の風通しが悪く、一度中央が決定すると批判しても聞く耳を持たない)
3、意思決定の秘密性・非民主主義性
 このような巨大事業の決定は重大な案件のはずだが、意思決定が少しも民主的でなかった。一般の党員・支持者・国民には計画は事前にまったく知らされず、決定後に「事後通告」されただけだった。
4、事業の著しい不合理性
 そもそも、この事業の必要性自体に大きな疑問が残る。決定の内容・方法・時期ともに説得力に欠け、不自然。
 なぜこの時期に唐突に本部ビルの大工事を、しかも最も費用のかかる「全面新築」を急いでやったのか?
 耐震性・安全性を問題視するのなら、もっと先に工事をやるべき地区委員会などが全国各地にある。機能云々以前に人間の出入りする空間として劣悪な条件としか言いようのない所も少なくない。しかもこれらの事務所の工事は本部ビルの新築よりはるかに少ない費用で実現でき、直接地域の住民や労働者が接することも考えると、本部の新築なんかよりよほど一般市民に身近で役立つものとなるだろう。
 普段は「支部が主役の党活動(と言う名の活動負担・タダ働き)」などとほざきながら、「財産と快適な建物は中央が主役」というのがこの党の偽らざる実態である。要するに、いざとなると自分らの事しか考えていないのである。ブカレストでも代々木でも宮殿なんか作りたがるやつの頭の中身なんてこんなもんだ。
 2001年1月27日の国労の続開臨時大会で4党合意賛成という犯罪的裏切り行為に加担し、反対派組合員に対する差別・嫌がらせ・人権侵害にまで手を染めた日本共産党中央委員会書記局・国民運動委員会・労働局その他労対関係者および国労内御用派共産党員グループ(革同右派)らが、解雇された国鉄労働者に与えた苦痛と今日に続く苦しい生活と、日本共産党本部のバブルビルの建設を対比すると、この党の反階級性と政治的・思想的な腐敗・堕落振りが良くわかるだろう。
 外見は小奇麗かもしれないが、本質的に腐臭が噴出して来るビルだと結論付けて、私からの日本共産党中央委員会ビル竣工の祝辞としたい。ありがたく受け取れ!代々木党官僚・不破一派め!