養護学校が揺れている、かつて「我が子を地域の学校に入れたい」と望む親の切ない願いに対し、各地に養護学校を作り、子供たちを無理やり分断し押し込めた、ところが今、政府の「三位一体改革」の煽りを受け予算が削減され、養護学校そのものの抹殺が図られようとしている。
この行政のご都合主義、教育は子供達の為にこそあるはずだ、一体この国の教育はどこに行ったのだろう、子供達はどこに行けばいいのだろうか。
子どもたちは率直だ、養護学校の先生や親が何かをすればすぐ見抜いてしまう、手抜きすればすぐ反応して反抗する、真っ直ぐ目を見て話さなければ、分っている事でも聞き入れてくれない。
子供達は大人たちのいい加減な妥協など、決して許さない。
さて養護学校の卒業生達がパン屋を始めた、娘の将来を心配する母親の援助によって採算性度外視での営業である、中学生がよく通る街角にあるので、それなりに売れているらしい、近所でも美味しいと好評だ。
しかし一年後、この「美味しいパン屋さん」が存在しているかどうかは疑わしい、ともかく頑張ってくれる事を望むだけである。
今、学校教育において選抜と差別、排除の力が作用し始めている、無理やり始めた「ゆとり教育」が大きなつまづきを見せる中「教育」はどこに行くのか、養護学校の存続問題は大きい。
また間近となったこの春の卒入学式での日の丸・君が代の強制反対の闘い、歴史教科書採択問題、そして各地自治体で揚げられ始めた教育基本法改悪反対の闘い、など先生がたと共に闘って行きたいと思っている。