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「オリーブの樹」の今を見て、ある一右翼日和見主義者の独り言

2005/03/31 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 また人文学徒さまへのご回答となるかも知れませんが、とりあえず独り言 をつぶやくことにします。
 ブロデイを先頭に、かつてイタリアを支配していた左翼連合「オリーブの樹」 が元気ないそうです。
 EU統合の前、西欧の政権の殆どを掌握して元気だった欧州の社民勢力は、今や 全く変質したブレア・イギリス労働党と、緑に支えられてやっと政権維持してい るドイツ・SPDシュレッダー政権にすぎません。
 私としてはEU委員長を降りたブロディが、イラクからの撤退と自身の汚職疑惑 で揺れるベルルスコーニに代わって、当然政権をとると期待していたのですが、 「オリーブの樹」そのものが内部分裂して、どうしょうもないそうです。
 「オリーブの樹」は伝統的マルクス主義を継続する勢力や、日本で言う極左の 勢力、また国民政党化指向の人々など様々な勢力の連合体で、だからこそこれま での政治の「閉塞性」を打ち破る、新しい政治連合、中道左派的な結合体として 大いに期待されたのだと思います。
 しかし、結局は欧州全体を駆け巡るEU・グローバルな巨大資本の動きについて いけなくて、破産したのです。
 明確に巨大な経済グローバル化が進む片方で、アメリカと、中国・日本を中心 としたアジア、と対抗する為のEU結成、という古典的な資本のブロック化の為 に、「オリーブの樹」の実験はあえ無く弾き飛ばされた、対抗出来なかった。
 そこには「オリーブの樹」が強力な支持基盤をもたなかった、評論家ばかりで 「逞しいプロレタリアート」を組織し得なかったと言う決定的欠陥があったのだ と思います。
 今はマルクスやレーニン時代と違い、欧州には移民労働者層が底辺に確固とし て形成されている、その人々とも連帯して行かなければグローバル資本を倒す事 は出来ない、またそれはネオ・ナチなど欧州の底辺にうごめく排外主義との闘い にも勝たなければ、新しい世界観など成立しない。
 「オリーブの樹」も中途半端な連合体だったから破産したのだと思います、私 のような右翼日和見主義では勝てない、資本には勝てない、奥田には圧倒されて しまうのです。
 この危機感もてませんか?奥田にルールを求めていたら間違いなく潰されてし まうのです、この日本でも「韓国民主労総」のような「不定期雇用制度」粉砕の 為にゼネストを構える位の、「労働者の団結」がなければ絶対勝てないのです。
 この国に何人・何万人評論家がいたって、世の中変える事は出来ない、逞しい 労働者の隊列が形成されなければ勝てない。
 3,20の結集を数十倍・数百倍上回る人々の団結がなければ、勝利などおぼ つかない、中途半端な自己満足ではドンドン置いておかれるのです。