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17歳さまへいろいろありがとうございます。

2005/03/07 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 色々な資料ご紹介頂き、ありがとうございます。
 確かに銃剣道をスポーツとして選択しそれに精進されている方には「今更何言って んの」と思われることは自然です、否定しません。しかし同時に過去スポーツが政治 や戦争の実態を反映して、戦争に利用されて発達した事実も否めないと思います。
 だから「スポーツなら何でもいいのか」「危険がないのなら何でもいいのか」と云 えば、「そうではない」と否定するしかないと思っています。
 昨年イラク戦争でアブグレイブの刑務所で、米軍が勝手にテロ犯人だと決め付けて 収容したイラクの普通の人々を、虐待した事が判明しました。
 あの時イラクの人々の尊厳を奪い、虐待をした女性米兵や州兵は、虐待そのものを、 それこそスポーツやピクニックのように楽しんでいました、虐待が判明したのは、彼 らが得意そうにVサインした写真が祖国に送られたからでした。
 この前、ドイツ・ナチスのスポーツに対する姿勢は書いたと思いますし、オリンピッ クのメインエベントであるマラソンにも触たと思いますが、今「全世界の名主」然と して振舞っているアメリカ・ブッシュ帝国主義をかつてのローマ帝国と比較すること きが一部で流行っています。
 「帝国は必ず崩壊する」ローマ帝国も、アレキサンダー大王の帝国も、チンギスカ ンの元帝国もそうだったと言う話なのですが、かってローマ帝国は武力によって征服 し支配した国から、人々を奴隷として奪い、過酷な労働やまた兵士として使役しまし た。
 そしてその中の体力と気力に恵まれた人々をより鍛え上げ、「相手を殺し勝利した ら自由の身にしてやる」との条件で決闘士に仕立て上げ、時にはライオンなどと戦わ せ、市民(今の市民と違い、裕福な特権階級の人々です)の見世物にして帝国・政権 を維持しました。
 これらの逞しい闘士たちは、今ラグビーやプロレスラー等の激しいスポーツとして 再現されていますが、ヨーロッパでのスポーツの始まりは、こうしたそれこそ命を懸 けた奴隷闘士の闘いから始まったのだと思います。スポーツを楽しむのは若い人々の 特権です、青春を100%懸けてもいいスポーツもあると思います。
 しかし今、自衛隊が世界各地に派兵され、学校で日の丸・君が代が強制され、国体 やサッカー場でナショナリズム高揚のために国旗が打ち振られている時、せめてこれ らスポーツの背景を十分に知ってほしい、「銃剣」は侵略した戦地で敵に止めを刺す 武器として使用され、銃後でもお母さんや子供達が藁人形を敵と見たてて、銃剣を差 し込む訓練を強制された、悲惨で悲しい歴史を持つものだということをよく知ってほ しいのです。
 貴方が銃剣道を選んだ時、顧問の先生は何か言いましたか?また貴方たちは何か質 問しましたか?
 これら歴史を理解し納得して、銃剣道を選択したのなら何も言いません、いう必要 もありません。
 何事にも歴史があり、原因があるのです、それを十分知った上で行動して下さい、 ただそれだけです。