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一般投稿欄

戦時下において、法律とは何か?代議員制度とは何なのか。

2005/03/14 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 自民党の若手議員中西一善が「強制わいせつ」の現行犯で逮捕された、し かし、お見事と言うか、あり得ない涙まじりの演出で「一生酒を飲まないつもり です」との誓いの言葉を引き換えに、さっそく秘書が手を回し示談にしてしまい 即日釈放された。
 議員辞職すると云え、つくづく「何をやってもこの世の中はやっぱり金を持 ち、金とつながっている者が有利なのだな」と実感してしまった。

 さてある小さな「集い」での出来事のことである。
 参加者の中に日頃より「石原慎太郎の横暴は許せない、しかしもっと悪いのは 彼に300万票も投票している東京都民だ」との一点張りの持論を展開している お人がいる、私なら「石原が悪いと思うなら抵抗すべきだ、例え少数でも反対す べき事は反対と言うべきだ」と思うし、彼にも言うのだが彼は行動は共にしてく れるものの、その確信はまるで「岩のように固く」なかなか突き崩せなくて「苦 戦」を強いられている。
 ところがその日、更に凄いお人にお会いしてしまった、立派な自衛隊のイラク 派兵反対のビラと、ステッカーを持ってきてくれたのだが、この間の自衛隊宿舎 へのビラ撒き逮捕や「日の丸・君が代反対」のビラ撒きで逮捕されたことへ話が 進んだところ、彼はなんと「逮捕されたのは彼らが悪い、法律がある以上それを 破ってはいけない」、「私達が選んだ議員が法律を作ったのだから、彼らが作っ た法律は正しい、国民はそれに従うべきだ」と仰るのである。
 「日の丸・君が代」の逮捕では、生徒通学用のバスのロータリーが学校の敷地 内にあり、そこでビラを配ったら校長が「不法侵入で警察に通報」し逮捕された ケースもうあったと言う。
 これらは通常の理解を超えるものであり、私たちは日頃からそれなりの判断で それらをクリアーして生活している、それすら今犯されようとしているのだ。私 は我慢できず思わず「私たちは法律があるから生活しているのではない、息を吸 うのも水を飲むのも生命体として生きて行けないからそうしているだけだ、法律 など万能ではないし、必要なければない方がいい」と言ってしまったのだが、結 局このお2人とは最後まで意見が合わなかった。

 そういえば身近に石原慎太郎信奉の市会議員がいる、彼はこう書いている。
 「選挙で勝った政党は国民の信任を受けたのだから何をしてもいい、民主主義 だから少数意見を尊重せよと言うのはキチガイ(ママ)の云う事、勝った政党は 国民の声など聞かず、スピードを早くして政治を進めるべきだ、これが真の民主 主義だ」と。
 私はそれでも選挙があれば投票に行く、しかし自分の意見にあった政党も候補 者も少ないことが多い、だから投票したからと言ってその政党や候補者に全権を 委任したとは思わない、また国会や議会で成立した法律が正しいなんて夢にも 思っていない。
 こんな事、民主主義の根幹認識だろう、しかしこの日、私は激論を交わしたこ の法律万能論の人や選挙万能論の人に果たして勝てたのだろうか、その認識を少 しでも変えることが出来たのだろうかと頭を捻っている。
 私たちは日頃よりマスメディアを通じて、余りに民主主義とは程遠い、石原慎 太郎や中西一善を見せつけられ、そう思い込まされているのではないだろうか? このままでは、かつてヒットラーに信服した、素晴らしいワイマール共和国・民 主主義下のドイツ国民と、同じ轍を踏んでしまうのではないかと危惧している。
 近くに法律万能主義者、代議員制度絶対賛成の人見かけませんか?
 その人と一緒に「市民運動」していませんか?