私の寄らば大樹の陰さんへの批判に対して、銀河様から反論をいただきました。
銀河様の日本共産党への批判は、共感する点もあり、賛同できない点もありますが、ここではその各論については差し控えます。
気になるのは、銀河様が日本共産党のことを、共産主義の皮をかぶったえせ政党とか、ブルジョワ政党とかおっしゃっている事です。それが本当なら、そんな政党はとうてい支持できず、打倒の対象でしかありませんね。
この掲示板を運営されている編集部員は、現役の日本共産党員です。綱領や政策に対して、厳しい批判をされつつも、日本共産党の再生について内部から努力されています。投稿者の多くは(私も含めて)そういう編集部員の努力に共感して、投稿していると思います。たしかに現実の日本共産党指導部は、かつて彼らが批判していた社会民主主義に限りなく近づきつつあります。それでも私たちが日本共産党を支持するのは以下の理由からです。
1.憲法擁護と日米安保破棄を主張する政党は日本共産党だけ
社民党は護憲を主張していますが、日米安保破棄は、村山内閣以来おろしたままです。現在の日本の政治勢力の中で、護憲と安保破棄をはっきりと主張しているのは日本共産党だけです。
2.大衆的基盤のある左翼政党は日本共産党だけ
先の参議院選挙で、日本共産党は大敗しましたが、選挙区では552万票を獲得しました。これだけの支持を集める左翼政党は、日本共産党だけです。
3.革命的左派という幻想
1970年前後から、新左翼諸派(トロツキストや毛沢東派その他)は、既成左翼の打倒を公言し、革命的左派の樹立を主張しました。彼らの中でまともな左派勢力を組織できた部分はなく、内部抗争と分裂で社会的影響力を失っていき、今日に至っています。
以上の現状と経過から、日本共産党をいたずらに罵倒するのではなく、その組織と影響力をふまえた共同行動が必要とされています。
寄らば大樹の陰さんや、銀河様の日本共産党への激烈な批判は、多くの党員に敵対するだけであり、現役の共産党員である「さざ波通信」編集部員の掲示板開設の趣旨から大きく外れるものだと考えます。
なお。マルクス主義のイデオロギーについて、スターリニズムとトロツキズムなどについては、あらためて投稿します。