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「韓国の皆さんへ」朝日新聞の傲慢と転向

2005/03/18 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 「韓国の皆さんへ」これは3月17日の朝日新聞・社説の表題である。
 お読みになった方は「もうあきれ果ててものも言えなくなった」というのが本当であろう。
 歴史的背景を無視し、現在の友好関係を破壊し、右翼勢力を大動員し強引に島根県議会で成立させられた「竹島の日」の不当性に韓国の政府が、そして国民が怒るのは当然である。
 この事に対して歴史的背景をしっかり検証し、改めてジャーナリストの立場からまともな論評を加えるのが、これまでの朝日新聞新だったし、読者もそれを期待し、大いに勇気付けられた筈である。
 しかしこの社説は見事にそれらを裏切った、「それで韓国は大騒ぎですね」「反日の熱が高まっているようです」「日本人も出来るだけ騒ぎを大きくしないよう気をつけなければなりませんが、親愛なる皆さんにもぜひ冷静に考えていただきたくペンをとりました」なんとふざけた言い分か、これが日本を代表する良心的とされた朝日新聞の「今日」なのである。
 この態度は、今まで親しげにしていた相手を訳もなくいきなり思い切りぶん殴っておいて、にやけ笑いをしながら握手を求める、人間としてジャーナリストとして最低の傲慢である。
 否この社説は既に戦時下情勢の中での、宗主国ジャーナリズム、植民地主義帝国下のジャーナリズムと寸分違いのない、帝国主義御用ジャーナリズムそのものと断言せざるを得ない。
 かつての植民地主義的侵略戦争全盛の時でも、どの国だって、ナチスでも日本軍部でも、そして今のアメリカ・ブッシュだって被植民地国を、被侵略国に対し「お為ごかし」を使わなかったことがあるか。
 みんなこの朝日新聞社説のような言葉を使い、誤魔化し、侵略して来た、そして領土を奪い、資源を奪い、人々を殺してきたのだ。
 今年に入って朝日新聞は完全に転向した、やはりあのNHKの「国際女性戦犯法廷」改変論争からでだろう、自民党筋からなのか、右翼反動勢力からの圧力なのかは知らないがもうお終いである、朝日新聞はNHKの後塵を拝したのである。
 もう誰が「良識の朝日」を信じるものか。