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経団連奥田会長について人文学徒さま

2005/03/22 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 人文学徒さま長文のご批判、ご検証ありがとうございます。
出来る事なら (私も反省することが多いのですがー)もう少し論点をまとめて頂き誰もが読みやす いように展開いただければありがたいと思います。
 気短な私の事ですから敢えて手短にしますが、人文学徒さんはブルジョワジー・資 本家階級の一人としての奥田と、一人の人格を持った奥田さんと言う人は分けて考え るべきだと仰っていると思います。
 しかし思うのですが、それは日本経済の牽引車として今やビッグスリーすら追い抜 こうとしている勢いのトヨタ自動車の会長で、大功績者で大功労者の奥田さんは、同 時に日本国民の誇りであり高貴な重要人物なのだから、外野席から要らぬ野次は飛ば して批判するな言うことであり、一方で若者を夢も希望もない年収200万労働者に 落とし込め、中高年労働者のリストラ・賃下げ・首切りに大ナタを振るい、他の経営 者経営にやり方を教授して、この国の雇用を破壊し、更にかつての経済人が口出しで きなかった政治の基本路線に強引に介入し、「憲法の改悪」、「教育基本法の改悪」 などを当たり前のように主張しだした「経団連会長」の奥田を、免罪し許してやれと 言うことになると思います。
 しかし果たしてこれが本当に労働者、働くもの、貧しい人々にとって利益につなが るのでしょうか、トヨタなど一部大企業を更に、思い切り儲けさせることが私たちの 利益なのでしょうか。
 この前、大企業各社の今年新卒者の雇用集計が発表されていました、そこにはトヨ タを始め業績好調企業でも正社員の採用は技術系など大幅に絞り、高卒などは殆どが 数十人に絞られていました。
今「団塊の世代」の大量退職が発生する時期に当た り、交代要員の確保が必要な筈なのにそれをしていないのです。
 これは明白に、今後も正社員の採用は一部エリート層に限定し、普通の仕事は派遣 やアルバイト・フリーターそして請負など不安定雇用で賄い、更にITなど専門技術分 野ではインドや中国からの低賃金技術者を導入してカバーすると言う資本家・企業の 決意であり、「奥田詣」での結果だと思うのです。
 敵は手ごわいのです、とっくに先を行っている、グローバル化を見据えて布陣を引 いている。
 この情勢の中で「左の左」とかなんとか仰ってもどうにもならない、もっと現実を 見据えて柔軟に、現場で闘っていくしかないのです。
 そうしないと「2周・3週遅れのランナー」になってしまう、全く面白くもない、 現実離れした討論の討論になってしまいますよと言うことです。
「敵」がいやと 言うのなら「資本家」でもいい、もっと現実に即した討論を、先を見据えた討論を行っ て行きましょう。