「日の丸・君が代の強制反対」の闘いと「教育基本法改悪反対」の闘い
に、ご存知の様に小森陽一さん、大内裕和さん、三宅晶子さんそして高橋哲也さ
ん、この4人の方々は殆ど土日の休みを潰して、全国を説きまわっておられま
す。
また特に小森陽一さんは「九条の会」の事務局長として、それこそ獅子奮迅の
闘いを展開されています。
講演会での優しい口調での、しかし鋭い指摘や、私達が気づいていない事を的
確に教えていただくと、「あっそうか」と今更ながら私たちの平和ボケや日常へ
の埋没ぶりに驚かされます。
そして特に気づかせられたのは、一つ、これらの闘いは一部特定の政党やグ
ループだけではなく、「地域に依拠」し「継続性を持って闘う」ことしか展望は
開かれない事、もう一つは憲法でも教育基本法でも、その中身の解釈や理解だけ
ではなく、先ず私達が設定されている基本的理念と意味を知っていないのではな
いか、と言うことでした。
云うならば日本国憲法は「私たち国民が守るべき規範」ではなく、「国家権力
という魔物に縛り」を入れているものだと云う事、また教育基本法とは「国家権
力の教育への介入・支配を許さず戒めている」ものだと言うことを何よりも理解
して、初めて護憲も改憲反対も言えるのだと思います。
これら基本的なことを私たちは知らず、知ろうとせず「憲法は難しい」とか
「論権が必要」とか、いつの間にか相手の土俵に乗ってしまっているのだと思う
のです。
正直、私は今の日本国憲法は変える事は必要ないし、また教育基本法も全く変
更する必要なしと思っています。
「天皇制」は現実として天皇家が普通の人間担っていただければ済む事だし、
「戦争」も外交努力に必死に取り組む事によって解決出来る事であり、軍隊を持
つことも自衛権を明記する必要もないと思います。
そういう意味で改憲より怖いのは、今自民党、公明党、民主党が陰で一緒に取
り組んでいる「国民投票法」の制定策動だと思っています。
ハードルを低くすればどんな事でも出来る、「解釈改憲」が横行する中「国会
議員の三分の二、国民の投票による過半数の賛成」と言う条項が、今唯一憲法を
守っているのです、やつらはこれを食い潰そうと懸命なのです、それに私たちは
もっと関心を持ちましょう。