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本当の民主主義って?

2005/04/02 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 今、NHKが4月からの新番組として「日本のこれから」を放映している、第1回のテーマは「どう思いますか格差社会」である、少しばかり見たがいやになって見るのを止めてしまった。
 今売り出しの「ホリエモン」が出ている、現代の「人身御供」成功した派遣会社の女社長が出ている、そして設問として「成果主義どう思いますか」等が出されている、しかしこんなもの結論は見ないでも分かっている。
 成功したものは「格差社会は当たり前だ」と云うし、敗北したものは「反対だ」と言うのは当たり前だからである。
 確かに一般の視聴者も参加させており、表面的にはいかにも民主的と思わせている、しかし本当の民主主義とは一人一人が平等で、敗北者も弱者も「障害」を持った人、外国人も正々堂々、生きていける社会であり、それが維持される社会のことである。
 この番組が本当に民主的ならば極少数の「ホリエモン」など出してはいけないのだ、せいぜい百人のうちの一人でいい。
 番組では「ホリエモン」など勝ち組が大きい顔をして、「格差があってもいい当然」、「頑張る人が金持ちになるのは当たり前」、「規制緩和は必要」、「弱肉強食も社会の進歩の為には必要」などと言いたい放題だ。
 勝ち組に影響された人たちが右往左往しながら、勝ち組について行く、格差反対派は次第に少数派になる。
 こんな事当たり前だ、世の中本当の大金持ちは、ホンの少数しかいない、
 大半が金持ちたちに買われ否、大金持ちに労働を提供してどうにか生きていく人が過半を占め、そしてどうしょうもなく貧しく、カッカッで生きている人々が底辺を占める。
 この歪なピラミッドはそう簡単にはつぶれない、格差はますます開いていく、「貧しいものはより貧しく、豊かなものはより豊かになる」はこの資本主義社会が続く限り継続されていく。
 こんな世の中は決して民主主義の社会ではない、真の民主主義とは、豊かな人々が世の中に5%なら5%だけ、どうにか生きている人が50%なら50%、貧しくカッカツの人が45%なら45%が選ばれ、その比率によって世の中が運営される社会である。
 今の日本社会のように、金持ちと親の遺産を継いだ2世3世の何も知らないボンボンが政治家だとはばを利せ、勝手放題出来る世の中ではない。
 こう書くと「それは民主主義を誤解している」と言われそうだが、「各人はその能力に応じて、各人にはその必要に応じて」の共産主義社会が達成されるまで、こんな方法で世の中が運営されない限り、差別と戦争のない社会、圧政のない社会は実現出来ない。
 普通選挙制イコール民主主義では決してないことを一度考えて見ませんか?
 しかしNHKはより一層、資本主義社会の忠実な僕として舵を切ったようだ。