寄らば大樹の陰 さんは、よく広く勉強されていて感心します。
だけどちょっと、私とは考えがちがいます。
私は、今は、移行期、革命期だと思っています。
日本は最も成功した共産主義社会だと言われた時期がありました。
というのは、見事なまでの官僚主義社会だったからだと思います。
現在までの大抵の矛盾は官僚主義が引き起こしたものではないでしょうか。
銀行の不良債権がこの十年余の経済を停滞させた一番の要因だと思いますが、それも官僚主義社会が生み出したものだと思います。
道路公団の無駄遣い、高官の天下り、一方で、一億も、二億も退職金を手にする高官がいる中で中小企業では退職金もでなかったり、年金もなかったりする労働者がいます。
親からもらった財産にあぐらをかいている人も多かったです。
そういう矛盾が一掃されて、ホリエモンのように裸いっかんで財をなす人には、私は声援をおくりたいと思います。ゼロからスタートするなら、格差はあってもいいと思います。
問題は、底辺をしっかりホローすることだと思います。
それこそが政治の役割で、私たちが共産党に期待する物です。
日本における20世紀型共産主義=官僚主義を一掃することが目下の急務だと思います。そして原点にもどると、そこは原始的資本主義社会、競争社会になってしまいます。それも一時は已むをえないことかなと思います。早急に真に民主的な底辺の組織化を図ることが急務だと思います。
ソビエットが崩壊したときの悲劇が、この日本でも今起こっているのだと思います。観念的な考え方がまだまだ根強く残っています。
親は子供の伸びる力を信じずに自分が何とかしてやらなければと考えています。そして、思うようにならないと、家族全員を殺してしまうというようなやり方も横行しています。
遠くにいる私の姉も国民年金月5万円で生活していて、食費以外は何も買えないとこぼすので、何かと物を送ったり、旅行の時には、小遣いを上げたりしていましたが、孫の成人式に10万円上げたと言う話をしたので、もう勝手にしてくれという気持ちになりました。
共産党員の中でもまだまだ形式主義の人も多く、上位下達が当たり前と思っている人も無きにしもあらずです。
結局共産党の民主化を図るには、下から変えてゆくより仕方ないと思います。そして、少しづつは変化してきていると思います。
これからの世の中は、してほしい。ではなく。したい。と、すべての人が主体性を持つことが大切だと思います。
主体性のないところには、何も生まれない。そういう世の中になるのだと思います。身分、地位に甘えている人は、落ちこぼれ、役割に応じた仕事をするようになるのだと思います。生き甲斐があって、無理でなければ、死ぬまで仕事をしてもいいと思います。そういう仕事が得られやすいような世の中になってほしいと思います。
もし、私がホリエモンの母親だったら、夜も眠れぬほど悩むでしょう。おまえそんなに世の中をさわがすようなことはやめてくれと、きっと彼の足をひっぱると思います。
ホリエモンの母親になっているのも容易なことではないと思います。
繰り返しますが、今は、過渡期です。革命期です。20世紀型社会主義の残滓は早く取り除いて、スタートからやりなおすべきだと思います。20世紀型社会主義の中で学んだ良い物は、自然と残って行くでしょう。完全に階層社会に移行したら、それが本当の社会主義だと思います。
私は、末端から共産党を民主的な組織に作り変えて頑張って行きたいと思います。そして、自分の中の観念的なものとも常に闘って行きたいと思います。
末筆ですが、寄らば大樹の陰さまの幅広い勉強態度には敬服しています。今後ともよろしく。いろいろ教えてください。