小泉純一郎の子飼い男、竹中平蔵が「郵便局のコンビニ化」とうそぶく「郵政民営化」を巡る自民党の郵政合同部会が、怒号と罵声が入り混じる中で「自民党にも討論の自由がある」とのパフォーマンスを演じながら、執行部一任を取り付けた。
「首相の公約」だけが一人歩きするだけで、メリットはおろか、「郵政民営化って何?」の問いにも答えず、説明責任も一切なしで進行する、この混乱は一体なんなのだろうか?
中国や韓国の人々の、日本に対する怒りの爆発に注目している全世界の人々や各政府にとって、それに全く目もくれず、「身内で勝手に混乱」している日本と言う国の姿は、どう映るだろう、今や「オリエントの不思議」どころか、理解の範疇を超え、呆れ果て絶句するしかない状況にあるのではないだろうか。
しかし事の本質は明らかだ、小泉にとって「郵政民営化の具体策」など、どうでもいい事なのだ。
彼にとってかつての「国鉄分割民営化」と同じく、郵便局で働く労働者に全責任と、犠牲を押し付け、首を切り、人材センターに送り込み、40万人の公務員を削減し、大人しいと言え労働組合を潰し、かの中曽根康弘のようにそれによって後世に名を残すことだけだ。
そして郵便局員が届ける、孫の温もり一杯の便りを待つ田舎のおじいちゃんおばあちゃんの楽しみと夢を奪い、「乾いたビジネスの冷酷さ」を全国に蔓延させていく、これが小泉純一郎の言う郵政民営化である。
郵政民営化が出来れば、次は憲法改悪、更に教育基本法改悪、そして自衛隊の本格軍隊化、いずれも戦後60年、どんな政治家もなしえなかった「快挙」が、小泉純一郎の懐に飛び込んでくるのである。
その後には中国や韓国の人々の怒りさえ糧にして、「東アジア君臨」も果たせるかも知れない、今の小泉純一郎に「アジアの民の声を聞く」などの感覚がないのはこのせいである、意図的に欠如と見せつけている。
袴・羽織での靖国参拝などこの為である。
しかし本当にこれでいいのか、このままではこの国はヤツに破壊されてしまうか、迎合して再び「暴走」するしかない。
今こそ、中国や韓国の人々と連帯し、小泉内閣打倒の闘いに立ち上がろう、もしこれが出来なければ私たちは後世に悔いを残すことになる。