今日はメーデーである、関西地区はJR尼崎事故への追悼のため「自粛メーデー」となってしまった。
今回の大惨事の責任は、安全を軽視して、利益優先の経営で運転手や乗客に犠牲を押し付けてきたJR西日本資本にあり、メーデーが労働者のものであるとするならば、今年のメーデーはJR資本弾劾の、怒りの集会とデモにすべきだと思っている。
また私が住む隣町から、5月初めに自衛隊がイラクに派兵が予定されている。
私の町のメーデーでも当然、自衛隊イラク派兵反対と、JR西日本糾弾が日本柱になると思っていた、ところが黙祷と、チンチン・ドラドラの自粛は行われたものの結局、自衛隊イラク派兵反対は抹殺され、JR西日本糾弾の声も殆ど封殺され「犠牲者に哀悼の意を表する」に終わったのである。
統一メーデー故の中途半端さかも知れないが、とても「労働者の為のメーデー」とはならなかったのだ。
日本共産党は宣伝カーを中心に自粛メーデーから外れた人々も多数集まり一大勢力を形成していた。
そして会場で、この地区からいつも総選挙に出馬する女性がビラを配っていた、しかしそのビラにはイラクのイの字もなければ、JR西日本糾弾もなかったのだ、ビックリしてその女性に「5月7日共産党さんはどうされるんですか」と聞くと「5月7日えっ」で止まってしまった、「自衛隊が派兵される日ですよ、最大勢力の共産党さんが頑張らないとどうしょうもないではないですか」と重ねて聞くと「ああもう済んでしまったものね」の答えがあったのだ。
確かに4月24日に共産党系中心の実行委員会方式で、私たち市民団体も参加した「ヒューマンチェーン」が行われた、しかしそれはただの始まりでしかなかった筈だった。
それ以降、戦前を思わせるような右翼的動きがより活発となっている、共産党も地元勢力として当然継続して闘うと思っていた、しかしそうではなかった、まだ自衛隊員に大きな動揺が見られる中で、共産党は派兵反対の旗を早々に降ろしてしまったのである。
これで機会あるごとに共産党が掲げる「市民運動との連帯」など出来るのだろうか、大きな疑問を感じてしまった。