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一般投稿欄

憲法を生かす手だてーー情けないことだけど

2005/05/27 長壁 満子 金融

 世界三大遺産といわれる辺野古の珊瑚やジュゴンの破壊も、琵琶湖の汚染も、はたまた、神奈川県・座間市の米軍指令基地の問題も、そして、郵政民営化をがなりたてている小泉の郵便局網破壊も、すべて、日本国内を混沌と破滅に追い込み、私達の生活を締め上げることで、戦争への有無を言わさぬ路線を強力に実効する作戦です。
 社会的弱者・年金生活者は、ますます、重い負担で、生き延びることさえ、困難になります。  働き手の我々は、リストラ・過労・精神的圧迫で、憲法が保障する「健康で文化的な最低限な」正常な日常さえ、危うくなっています。
 こうして、掲示板に意見を述べることが、どれほど、多くの犠牲を伴わなければいえないことか。
 日本国内の現実を、一つ一つ、メディアが伝えなくなって久しいですが、最近は、あからさまな欺瞞を誘導しまくるのですから、何おかいわんやです。
 しんぶん赤旗によると、神奈川県鎌倉市で、「9条の会発足記念講演会」の後援が石渡徳一市長の「行政の中立になじまない」として、取り消されています。
 憲法を率先して守るべき公務員が、時の権力にこうして取り込まれていくのです。内橋克人氏、井上ひさし氏らの抗議に、市長は「憲法を守る立場もあれば改正の議論もある。両方を認めるべきだ」などと、稚拙を垂れ流したといいます。取り消すという行為は、「憲法を守らない」一つの戦争加担につながる選択肢です。
 このようなことを聞くたび、私は、いよいよ、日本の民度は、憲法からかけ離れてしまったと思わざるを得ません。ここまできたからには、優れた理念をもつ、最高法規の地位を持つ憲法は、もはや、「普通の法律」のように、罰則規定の行使を伴っていいのではないかとさえ思ってしまいます。
 人間の信頼を基底に、「理念としてある憲法」も、重要な地位にある方々が率先して「命懸けや利欲で」憲法破りを実効するようでは、憲法は成り立ちません。本来、違憲の自衛隊をイラクにたところで、小泉首相は、お縄となっていいはずです。
 世界の国連から「公職の地位にあるべきでない」と、その差別発言等を指摘された石原都知事、加担する日本メディアの民度を問われた事実を、日本の皆さんは、どうして、黙認するのでしょうか。知らないで済ますのでしょうか。
 小泉首相の靖国参拝しかり、自民党の森岡厚労政務官の「A急戦犯、罪人ではない」などの発言。
 小泉の「今そんな話を取り上げてもしょうがない」といった、幼稚な発言も、一個人としてまともに向き合う能力さえもないことを露呈しています。
 どこから見ても、首相の地位、都知事の地位にあるまじき人間たちが、なぜか、日本の有権者によって、温存されていきます。この温存させる力を、私は草の根ファシズムと評しています。これら不気味なファシズムは、いうまでもなく、お茶の間テレビオをはじめとする、媒体の煽動の効果です。
 未来のA急戦犯が待機しているイラクでは、今日も大規模なイラク人掃討作戦が展開されています。
 http://www.jcp.or.jp/akahata/