ユーゴスラビアとソ連は、1991年に解体した。アメリカはサウジアラビア
からワッハーブ派の宣教師とテロリストをアフガニスタン、ボスニア、チェチェンに
送り込んで、地元のマフィアと結託し、ソ連・ユーゴ両国解体策動を行なった。
今、ブッシュはグルジャを訪問し、親露派であるアジャール・アブハーズがグルジャ
から独立する動きあれば、相談に乗ると言っている。チェチェン・ウクライナはいず
れもロシアの生命線というべきパイプラインの地区である。今後、ロシア労働者はア
メリカのロシア解体策動とシロビキの強権による人権侵害の板ばさみに益々さらされ
るだろう。いかにして、アメリカの解体策動と闘い、なおかつプーチン政権の独裁・
人権侵害に反対するかが問われている。アメリカはカフカス・ウクライナなどのエネ
ルギー資源を手に入れるためなら、なりふり構わぬだろうし、それに抵抗するシロビ
キの横暴もひどいものになっていくだろう。ブッシュとプーチン、両方の独裁者の板
ばさみになり、ミロシェビッチのユーゴ人民のような惨めな状況にさらされる訳には
いかないだろう。米露の、日中の、反労働者的な愛国競争に反対しよう。