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リスクを取る。

2005/05/12 ロム3

 昨今の市場経済社会においては、「リスクを取る」と言う言葉は、流行語であ る。

 今年度、最も顕著なリスクテイカーは、ホリエモンだと思う。

 リスクを取らなきゃ儲からない。「リスクを取る」と言う言葉は、我々庶民には、 とてもこわい響きがある。まずリスキーな事はさけて通りたい。と、いう気持ちがあ る。

 では、リスキーなことを避けていて、生きてゆけるかというと、生きること自体が 非常にリスキーな事なのである。今回の西日本鉄道の事故でもわかるように、毎日の 通勤も非常に危険なのである。

 東京ではいつ大地震が起きるかわからない。(東京を作り直す為に地震の起きるの を待っている為政者もいるようであるが)もし、スマトラ沖のような大きな津波が起 きれば東京湾からドット津波が押し寄せ各河川は海になる。0メートル地帯は、いた るところにある。そこに滞留した水が地下鉄におそいかかる。一番深部を走っている 都営地下鉄があぶない。都営地下鉄通勤者はそのことをおそれながら乗っているが危 険から逃げていたら仕事ができない。これも一つのリスクを取る行為である。

 各人自分の力量に応じたリスクを取る事によって、収入も違ってくる。そこに階層 的格差が生じるがこれはやむをえないことである。

 外国の警備会社に入って、アメリカ軍を守れば、高収入は得られる。こんなリスキー な仕事は誰でもやれるわけではない。それなりの経験と、ノウハウが必要である。

 共産党員であることも結構リスクを取る覚悟がいる。だから昔は前衛と言われたの だが、昨今の共産党員はリスクを取りたがらない。
 リスクを取らなきゃ前衛にはなれない。アメリカ軍が民間会社を楯に使うように、 大衆を楯にしようとする共産党員もいる。

 大衆を楯にして、後ろで操ろうとしたってうまくは行かない。
 自分が先に立って、さー一緒に行きましょうと言わなきゃいけないのに。横並びば かり気にして一歩前に出ようとしないところに伸びない最大の原因があると思う。

 一歩先に出るための、勇気とノウハウのないことも根本原因である。
 それはあやまった科学的社会主義を信奉してきた結果であると思う。