もちろん、これは、戦争される側(殺される側)の視点からの訴えです。
どうも、あちこちの掲示板を転々としてきている私は、特に最近、訴えても訴えても、なぜか、自分の1メール四方の場・「日々食べて寝る」ことに限定された思考や感情が、日本人の大方を覆っているように思います。
もちろん、いつの時代にも、こうした現象は権力の意図であり、それに易々と乗る群集がいて、戦争は遂行されるのです。かつての小林多喜二も言及しています。階層闘争という明確な視点もこちらにはありますが。
--出来高からみると、会社は以前の40%以上も儲けていることがわかった。それに拘わらずもと通りの賃銀しか払わないのである。それは実際に仕事をしている職工たちにはよく分かった。--が、みんなは自分の生活のことになると、「戦争」は戦争、「仕事」は仕事と分けて考えていた。仕事の上にますますのしかぶさってくる過酷さというものが、みんな戦争から来ているということは知らなかった。だから、その結びつきを知らせてやりさえすれば、清川や青年団などの理屈をみんなは本能で見破ってしまう。
イラク戦争や北朝鮮欄、ここでも、寄らば大樹の陰さんが、まさに、自らの活動や実践を通じて、具体的に発信してくれています。
今日のテレビでは、いよいよ、「北朝鮮攻撃シナリオを実践する」アベ発言がありました。「北朝鮮が核実験をするなら、米国の限定核もありえる」などと、まるで、米国の諜報機関です。しかも、アフガン攻撃やイラク攻撃のときと、まったく、セリフは同じ。ブッシュ政権のテープを繰り返し覚えたののでしょう。
アフガンでも、イラクでも、そして、北朝鮮でも、「捏造9・11事件」をネタに、米国の世界戦略が、リアルに構築・実践されていきます。
私の関わる金融の世界でも、地域でも、「寝て食べる日々」の空間領域に、戦争が、ファシズムがじわじわと浸透してきています。
これらは、すべて、米国の発信する戦争の余波。北朝鮮との休戦状態に具体的な緊張・刺激を与え続け、「米国は不可侵を」と叫ぶ金正日氏を尻目に、巧妙な米国と日本の苛めが過激になっていきます。
アフガン・イラク戦争をはじめとして、こうした戦争推進勢力のたくらみは、日本国内では、「つくる会」がまさにその象徴として、主導的な地位を占めています。ここを中心として、拉致帰国者が、被侵略者・国が、さまざまな駒の役割を担わされていきます。自覚するしないに関わらず。自覚したものも、最後には、物理的な力で押し流されるのが、これまでと同じ戦争なのでしょうか。
それにしても、なんと、見事に、これらシナリオに、我々は易々と乗っていくのでしょう。
昨日、ある「君が代・日の丸弾圧事件」の傍聴に行きました。
板橋高校の藤田先生や支援者・弁護士の毅然とした戦いぶりは、こみ上げるものがありましたが、法廷に入る前の100人ほどのボディチェックのすさまじいこと、女性の持ち物の中身まで調べる検閲。これらは、まるで、過剰防衛の域を通り越しています。
また、弁護士会館で、「こうした過剰防衛」に、異議を唱える前に、圧力に抗わないことで、心証をわるくしないという姿勢がみえて、厭なものを感じました(たとえば、テープやカメラの禁止そのものにこそ、異議を感じる視点とかが大事では)。
何かといったら、オームサリン事件が取りざたされますが、「テロ警戒のため」といった、権力側の口実を受け入れた上でものを言っていてはいけないのです。「君が代・日の丸事件」は、まさに、戦争推進するための「権力の威嚇・調教・教育妨害そのものである」のに、ここからの視点がやや、弱いという不思議な現実があります。
被告席に座るべきは、東京都教育委員会であり、横山教育長であり、民主党の土屋都議であり、石原都知事です。
弾圧された側として、スタートする前に東京都の政策で、障害者や老人、マイノリティ、女性や子供、学生など、どんどん、きりすてられている実情を、攻撃的な庶民生活の破壊をこそ、もっと、シビアに捉えなおす視点こそが大切でしょう。弁護士さんは、どうか、しっかりしてください。
すべては、国家の戦争政策が推し進めている、戦争国家現象です。
一人一人の拠って立つ場から、効率的に異議申し立てをすることが急務であると思います。
そのためには、世界で起こっている現象・事象と日本、自分の生活との結びつきを検証できる視点が欠かせません。
話は変わりますが、外人部隊として、21年間も戦争で稼いできた日本人が浮上してますが、「普通に生きたければ」、まず、自らの今までの殺戮部隊での行いを、振り返ることが先でしょうか。 これは、もちろん、自民党の小泉や町村のみでなく、私たち一般の日本人が深く考え直さなければならない問題です。
昨日の板橋高校の件ではすばらしい放映をされたTBSも、朝のお茶の間テレビでは、相変わらず、北朝鮮バッシング派の、みのもんたや自民党の議員やジャーナリスト等が、日本の治安国家体制を擁護するような発言を支持していましたが、もちろん、そのための出演であることはいうまでもありませんが。
皆さんは、アフガンで戦争が今でも続き、米軍の掃討作戦即ち皆殺し作戦で、聖職者や民兵等が殺されまくっていることをご存知ですか。いえ、実感してますか。よもや、中村哲先生の活躍を、お忘れではないでしょうね。イラクと同じように、アフガンでは、カルザイなどというまやかしの大統領のもとで、傀儡カブール政権が形だけできましたが、真のアフガン民衆は続く米軍の皆殺し戦争に果敢に抗っています。彼等を殺すためのインド洋の空母に、日本は、膨大な燃料をせっせと運び込んでいますね。神奈川件座間にも、米軍の指令基地がくるとか、「思いやり予算」はどこまでも、膨れ上がるばかりでしょう。
アフガンで活躍するNGOに拷問する米軍のニュースもありました。グアンタナモ基地での、相変わらずの拷問・虐待も。
日本のメディアがほとんど、真実を伝えない今、ジャーナリストが殺され(これもまた、米国・日本のメディア米軍側でなく、武装勢力のせいと伝えますが)、アルジャジーラが米国の意図で、閉鎖されているという現実を、私達は、ほんとうに、深く、心にとどめましょう。
たとえば、「ゆで蛙」という言葉に、条件反射して、思考停止に乗ることだけはやめましょう。ある人には、私の意図を歪曲し、戦争加担しないでいただきたいとお願いします。最近は、反戦の志のある方までが、権力の巧妙な仕掛けに、目くらましにあっているようです。 悪気はなくても、結果的にどうなるのかといった、思考の展開は必要です。
権力の暴走を前にしての抗いは、仲良く、口あたりよく、日向ぼこごっこのような雰囲気でやれるものではありません。
最後に、菅井良さんの視点に感じ入るものがありました。今後とも、ご活躍ください。いえ、ともに、闘っていきましょう。ますまし、戦争国家へ、ますます、巧妙になる世界戦略を、メディアにかわって、声をあげていくことが必要です。
ますます、言論封じが、どこでもここでも、草の根のファシズムが蔓延るようになりました。