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「人罪」とはなに?JR職場からの告発

2005/05/14 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 「週刊金曜日」でジャーナリスト村上見恭介さんが、「JR事故の隠された原因」として凄いレポートを行われているので一部引用する。
 今回の事故は1987年の国鉄分割民営化による「安全より儲け」の行き着く先だったのだが、それは同時に労働者の誇りと基本的権利を奪い従属させることでもあった。
 JR西日本の大阪支社長は、今年度の支社の目標を「安全安定輸送」ではなく「儲け」を第一目標に置き、そのための手段として「人財集団」なる造語を作り掲示したという。
掲示版によれば
1、「人財」ー会社発展のための財産になる優秀な人
2、「人材」ー平均レベルの人
3、「人在」ーただいるだけの人
4、「人罪」ーその人がいること自体が会社にとって罪な人、邪魔者
 このように労働者を分け、待遇に明確な差がつけられるというのだ。
 民間企業の経営者はやたらと「造語」が好きだ、商品やサービスの「差別化」も好きだ、しかしこれまであからさまに差別され、選別されるとどんな人でもやる気をなくす、仕事が嫌になってしまう。
 犠牲となった23歳の運転手がどのランクか知らないが、この様なランクが一旦つけられると、ダウンするのは早いが、上げるのは物凄い努力がいる、自分を殺し、会社や上司に盲従(ママ)して這い上がるしかない。
 その時、少しでもミスすれば一度にそれまでの努力が失われてしまう。
 Jこの様なシステムや評価は、JR経営者や支社長にはチョツトしたアイデアであり、人材管理にいいことしていると思っているかも知れないが、される側は人間としての誇りを失い、モーレツなプレッシャーとなる。
 こんな事を考えるような経営者は、人間の命を預かる公共交通機関には全く相応しくない、即刻退任すべきだ。