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一般投稿欄

米国発日本とイラクの現状ーー住基ネットは兵籍簿

2005/06/03 長壁 満子 金融

 日本国内で、韓国漁船逃走と、お茶の間テレビでもかまびすしい。「排他的経済水域」とかいう、奇妙な言葉が浮上したのは、4年半前だったか。ここでも、何度となく触れたが、12月の極寒の海で「怪しげな漁船を見かけた」海上保安庁が、逃げる船をおいかけ、炎上させ、15人の乗組員を撃沈させたーーと、記憶している。
 初日には、乗組員のハングル語入りのジャンパーを某テレビ局(日本テレビ?)のコメンテーターがたかだかと掲げてしめした。怪しげな船の乗組員が、なぜ、背中中にハングルの文字入りのジャンパーを着るのか、私はとても不思議であった。
 ともかく、9時間に及ぶ銃撃戦になった模様を、日本船員にかたらせていたが、当時、しんぶん赤旗から産経まで、超右翼的な国家主義丸出しの扱いであったことは、不思議であった。
 その後、この船が密輸船であったとか、高級タバコを積んでいたとか、長いこと、船も人間も、検証されずに、今に至っている。
 その後に続く、9・11事件、さらに拉致問題の北朝鮮バッシング。私は、見事な米国主導のシナリオとみているし、この事件は」戦争勃発のシグナルであったと思ってきた。
 今回、怪我をさせたらしいが、死亡にまではいたらせてていないようで、ほっとしているが、5年前と全く、同じ臭いが紛々とするのは気味悪い。さすが、赤旗は、今回、いまのところ、取り上げていない。この党のスタンスは都合が悪くなると、避ける。開き直るよりはマシであるが、もう少し、自らの責任を意識してもいいのではないかと思う。
 過去のプラスマイナス、すべて、検証するという姿勢があったなら、「君が代・日の丸」問題も、「憲法の食い違い」も、今更、ごちゃごちゃ、ほじくられなくてもいいのではないかと思う。人間、組織すべて、過ちは避けられないのだから、そうしたことを教訓とするべきか否かが大切なのではないか。
 先の核マル・中核派問題の言及でも、一人いい子ぶって、分断に持ち込むことこそが、自殺行為であると分かっていないらしい。たとえ、100歩譲ったとしても、あの囲み記事の煽り論文はいただけない。また、いずれも、この問題を公の場で言及できないということは、どっちもどっちと思われても仕方がない。
 さて、しんぶん赤旗は、一面は、首相参拝は靖国神社の戦争観にお墨付き与えるーーである。志位委員長の質問の写真が掲載されている。もちろん、朝日は、戦争準備党の岡田某が主役をやらせてもらっている。
 しんぶん赤旗3面を引用すると、
 志位 「戦争は正しかった」--靖国の戦争観ご存知か
       首相 「そのような発言は知っている」
 志位 首相のいう「侵略への反省」と両立するのか
 首相 「神社の考え、政府と違う」(なら行くな!)
 志位 「日米開戦の責任は米国に」が靖国の主張
 首相「参拝を靖国の考え支持ととらないで」
 首相「戦争を正当化するつもりはない」
    「戦争の責任は日本にある」
 まるで、お話にならない。痴呆老人のリハビリに付き合っているようなもどかしさがある(権力者に対しての批判だから、認知症をささない)。

 同じく6面、イラク人を拘束虐待していることに対してーー虐待「残虐行為でない」 米国国防長官が」開き直る とある。
 こうして、米国と連携して、日本国内はどんどん、ファシズム一色に染まっていくのである。

 朝日新聞の今日の唯一のまともかつ貴重な記事は、15面のオピニオン欄である。  「予防警察」危うさ認識をーーと、奈良市の女児誘惑殺害事件に関して、「性犯罪者の体内にICチップを埋め込んで行動を監視しろ」といった意見が多く寄せられたとある。
 妻も警察関係で、元読売新聞記者の大谷昭宏氏の言である。
 前回、囚人に、ICチップをぬい込んだジャンパーをきせて、管理する、鍵のない「自由な刑房」を民営する9社参入の記事があったが、イラクで跋扈する民間軍需産業を彷彿させるものである。
 日本では、共謀罪をはじめとして、あらゆる事件のシナリオが張りめぐらされている。
 私が指摘したとおり、個人情報は、警察・国家権力が全てを把握し、一億総ロボット化下へ誘導するシステムに組み込まれる。住基ネットは、まさに、兵籍簿。本多立太郎氏の言葉を地裁はどう受け取ったのか。
 00労働者さん
 偽造カードの件、言及していただきました。
 ようやく、盗難カードも補償をーーという声も出るようになりました。金融界と小泉政治は深く絡んでいますから、もはや郵政民営化も含めて、「パンドラの箱」の様相です。
 先日、私は、郵便局にいって、「民営化は反対なのだけど、職員さんたちも声をあげてくださいね」と、いってきました。
 不思議なのは、郵便局の前に「警察緊急警戒中」だとか、「防犯ラメら設置」だとか、のおどろおどろしいラベルがべたべたと張りめぐらされているというのに、異も唱えず、ましてや、「郵便局民営化反対」の声はドコにもないということです。
 これら、「警戒」に疑問すらもてなくなった家畜化現象こそが、問題とされなければなりません。次回、また、触れたいと思います。