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住基ネットの今後

2005/06/15 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 私はある地区の住基ネット訴訟の原告の一人である。
 この前の金沢地裁の判決は爽快だった、「強制は違憲」「個人の決定権」が尊重さ れ、今のシステムは「プライバシーの侵害」であると判決した。
 私はあのカードが配送されたとき全く開封せず、受け取り拒否して返送した。
 その後役所に問い合わせたこともないし、番号も知らない、しかし何不自由なく社 会生活を送っている。
 番号制の権威アップのために「ICカード」も作られたが、その普及率は確か全国平 均で0,4%、まだ1枚も作られていない自治体も相当あるようだ。
 誰だって目も鼻も耳もあり手足もある自分が能面化され、番号で扱われるのが不愉 快なのだ、こんな事極当たり前の感覚である。
 よほど頭のいい人でない限り、11桁の数字を覚えない、病院で11桁の番号で呼 ばれたら誰が窓口に行くものか。
 住基ネット制は、行政や権力による住民管理の他何もない、それが将来徴兵制に利 用されたり、NHKの受信料徴収の武器となったりするかも知れない。
 そんなもので自分を縛り付けるのはゴメン被りたい。
 あの後、名古屋地裁では全く逆の不当判決が出された、私の地区の判決ももう少し で下される。
 しかし、仮に負けても控訴して闘うことになる、豚や牛のように番号で管理される のはもったいないし、叩けば少しばかりだが、人間としての誇りもあるからだ。