兵籍簿とは、1875(明治8)年の「軍制綱領」に「全国の男児17歳より 40歳に至るまでの人員をこの兵籍に載せ置き」とある。 旧軍で適齢者を一覧する ための帳簿だった。 (ということは住基ネットが徴兵のための資料ということになります。)
兵籍簿は国語辞典には載っていなかったが、別の方法で調べれば上記のように出て
いました。
住基ネットが兵籍簿という意味は住基ネットが徴兵の為にあるという意味です。長
壁さんがそのようにいっていることはあたりまえのことです。
住民基本台帳のコンピューター化を住基ネットと呼ぶのでしょう。
政府は、一億二千万人の情報をコンピュータを使って一手に握って、何をするので しょうか。小泉政府が国民を戦争に動員することを狙っていることは彼の就任以来の 一貫した政策です。
いま改憲問題が焦眉のことになっており、その内容は九条をなくす、つまり交戦権 を復活させることに焦点が絞られています。つまり剥き出しの帝国主義憲法を作るこ とです。
憲法第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争 と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこ れを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交 戦権は、これを認めない。
これが世界に誇る平和憲法の骨格です。日本国民の侵略戦争の深い反省からこの憲
法が生まれたのです。
すでに国会における3分の2が改憲に賛成しそうな情勢にあり、国民投票で改憲を阻
止できるかどうかにかかっています。そこで国民投票法を欺瞞的に作って改憲を成立
させようと画策されているのが現情勢です。
そのような情勢下にあって平和を求める勢力は危機感をもたねばなりません。ここ
までは納得できるでしょうか。同時に日本の支配階級もこの改憲攻撃を危機感をもっ
て押し切ろうとしていて、日本が今後どの方向に進むかの決戦になります。
この憲法が改正されたならば、徴兵制は必至です。現在の自衛隊員は徴兵制のとき
の幹部養成として訓練されていると聞きます。
住基ネットは個人情報を100万文字まで打ち込めます。それによってあらゆる国民
が政府の監視下に置かれ見張られているのです。それは日本中が軍事監獄となってい
るのです。勿論戦時下に入れば徴兵制が敷かれ、そこから逃れようとしても住基ネッ
トで簡単に捕捉されます。また反戦運動や労働運動に加わった人、不平家、共産党員、
あるいは左翼の活動家の名前から行動までが記録されると考えねばなりません。しか
も私生活の細部まで見張られているのです。
長壁さんの「住基ネットが兵籍簿」にはなんら誇張などなく事実そのものでありイ チャモンをつけることは出来ません。