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もちろん揚げ足を取ってはいません。

2005/06/17 揚げ蛙 自由業

 揚げ足取りではありません。「揚げ足を取る」人の言葉じりや言い誤りをとらえて、なじったり皮肉を言ったりする。(岩波国語辞典)

 6月3日付け本欄に長壁さんは、表題にも又本文にも明確に「住基ネットは、まさに兵役簿」と書かれているから、私はそれを疑問に思い、「そう判断された根拠はなんでしょうか。教えて頂けませんか」とお願いをしただけです。

 しかし、長壁さんは「揚げ足取りではないか」と仰る。そして「本多 立太郎さん本人に伺うなりして下さい。」とのご返事は6月14日付けでした。

 その6月14日付けの長壁さんの投稿には、私に対して「住基ネットは兵籍簿でない、あるいは疑問をもたれた根拠をお教え下さい」とありますから、ごく簡単に書きます。

 兵籍簿とは、軍人となった者について、その身分に関する事項を登記した帳簿であり、一方住基ネットは、住民基本台帳法にあるように住民の居住関係の公証、選挙人名簿の登録その他の住民に関する処理の基礎とする(以下略住民基本法第1条)であって、兵籍簿=住基ネットとの表現は、全く不適切ではないでしょうか。

 住基ネットの問題点は、金沢地裁と愛知地裁でも提訴されておりますが、本来市町村に備えられている住民基本台帳を、個々の住民にコード番号を付け、それを全国的に一括して管理することにつき、個人のプライバシーが守れるのか、また番号で扱われることによって氏名権が管理されるのではないか、管理されることによって行政権の包括的管理の強化が、憲法11条、13条、17条、地方自治法3条1項に抵触ないし違法になるのではないかが争点であって、住基ネットが兵籍簿であるということが、問題になっているのではないし、長壁さんにとっては大変不十分な答えにしかなりませんが、如何でしょうか 尚、上記金沢、愛知両地裁で異なる判決が出たことはご承知と思いますので、割愛させて頂きます。