先日亡くなった倉橋由美子の作品「スミヤキストQの冒険」中にこういう箇所がある。
『最初からQは、「敵」はかならず殺すということを「革命」の本質的な内容と考えて疑わなかっただけのことである。平和的な、一滴の血も流さない「革命」というものは、Qにとっては「革命」ではありえないのだった。』
これは、今の日本共産党にとって反革命集団過激派の言葉として徹底的に糾弾するだろう。
しかし、戦前の日本共産党はこれが本質的なものではなかったろうか。私は日本共産党発行の党史は読んだことはないのだけれども、戦前の党はいわゆるスパイの虐殺とか血塗られた部分があったはずである。また、レーニンも「スミヤキストQ」と同じような考えではなかったか。日本共産党はそのへんのところをきちんと総括すべきである。現在のままであれば、「革命」とは無縁の単なる資本主義の修正党にしかすぎなくなってしまうと思う。