6月30日、しんぶん赤旗によると
行きずりの人をつかまえて「共産党はすぐ公明党の実績を横取りするのよ、しってる?」
日本共産党の宣伝ビラ配布中、周りをうろつき「うそつき」と連呼。東京都議選で、また、ぞろ頻発しています。--とある。
昔から延々と繰り返される「出所不明」の謀略ビラもさることながら、共産党攻撃は石原都知事のハイエナもどきと同じで、全ては自らの反映である。
各地方では、共産党員に暴力をふるい、怪我を負わせてもいる。しんぶん赤旗にしかのらないから、説得力もないし、大方の人はしらない。
共産党のイメージは、スターリンや北朝鮮やら、はたまた中国の天安門事件やらをひきあいにだして、時代背景も戦争や革命の流れもまったく無視された、ある流血パニックだけで評価されたものをプロパガンダ用にもちいられる。大方の人はマルクスもエンゲルスも知らないまま、ただ、日々の生活にみえてくる「えさ」だけで評価する。そのエサが、泥でできているか、毒でまぶしてあるかなど、見極める余力はない。
私のお付き合いしている学会員さんも、そうした話は、見事に回避される。日常の生活に一切はいってこないまま、平和な日々が流れる。私は話し合いたいと思うのだが、ともかく、信じる土台が180度ちがうから、言葉が通じない。洗脳なんていうものを超えている。池田氏を悪く言うしんぶん雑誌等は、すべて、うそ。かつて、竹入公明党委員長の件で、私は親戚とぶつかったことがある。氏は、野党時代、福祉政策を共同で闘ってきたこともあるし、福祉の公明といっても、今ほど、違和感はなかったという記憶がある。更迭された理由を聞いたときであるが、まだ、学会に入って日の浅い彼女の頭は、すでに、池田教に染まっていた。
まあ、中には、こちらの出方次第でたまに、本音をいうひともいるが、共産党も公明党も、ほぼ、ぶつかりあうこともなく、陰で、相変わらずの攻撃合戦が続いているようである。ただ、与党と野党の土台の違いは、その手法も違ってき、攻勢的・実質的な反共攻撃に、共産党の紙面でのお上品な攻防が続くのみである。
それにしても、盗人呼ばわりして票稼ぎされるのは、それだけ、共産党の実績が人に知られていないからである。
数々の戦争法案から共謀罪、つくる会の教科書に至るまで、戦争の根源をついていれば、まともな日刊紙を出すほどの実力がある共産党なのだから、これほど、学会関係者を孤立させることもないのではないかと思うのだ(相手は孤立と思っていないが)。各メディアが腐れに腐っているといっても、サマワの事件は零れ落ちてくるものだし、真実は、いつかは、多勢になるはずであるーーと思いたい。
そうでないと、日本は、このまま、戦争国家へ急発進するするのみである。戦争看板を掲げた靖国神社に天皇が参拝し、首相が米国製の糸を引き、かつての悲惨な戦争がまた、繰り返される。否。その構造が拡大される。
じれったいのは、こうした戦争構造の本質を知る者が、微々たる数であるということである。ある程度物分りのいいと思われる知識人と思えた人でも、この期に及んで、トンチンカンな個人感情に囚われる。彼を支持する善良なる人々によって、この構造が温存されていくのである。
つくづく私は、戦争の根源は、ただ、一人一人の「思考」であると思っている。何ものにも左右されない「己の考え」をどこまで保てるか。いかなる時代状況にも、ぶれない視点を、どこまで貫けるかということであると思っている。
そのためには、真実を知ることが欠かせない。