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市民自治と協同、自主管理で「新日本共和国」を

2005/07/04 有島実篤 60代以上 自営業

 私は学問的・理論的素養が乏しいものですから、銀河さんと論争できるなどと はとても思っていませんが、6/29の批判は想定の範囲内でしたので、幼稚な反論をさ せていただきます。
1、日本国の権力・支配下で、社会主義(「的」)自治を確立することが可能かどう かという問題ですが、安易に断定することはできませんが、困難ではあるが可能だと 考えます。
? まず主体的な条件としては、6/23の投稿の通り人口、財政、領土の面から見て可 能。日本共産党が、本気になって共和国を創ろうと思えば、不可能ではないのです。
? 日本国による経済的、軍事的弾圧の可能性、危険性はあるが、不可避ではない。
 一定の地域を占拠し、治外法権をしくのではなく、日本国と同じ領土を共用し、日 本国の法律を遵守する以上、弾圧の口実はつけにくいし、口実をつけられないような、 合法的な運動にすればいい。
 階級的、戦闘的な労働組合が、自民党政府の打倒を叫んでも、階級的、民主的政権 の樹立を掲げても、それだけでは弾圧できません。ただ、跳ね上がって、国民の反感 を買えば弾圧の口実を与えることになるでしょう。
2、国家権力の奪取が第一義的課題だということに異存はありません。問題は誰が、 どのような勢力、組織が、どのような方法で権力を奪い取るかということです。
 武器を蓄え、武装闘争で国家権力を倒すという主張も、選挙を通じて国会の多数を 占めるという主張も、ユートピア以上に空想的です。
? 革命の主体は、資本主義社会の中で成長し、増大し、鍛えられた労働者、市民の 力である。これは、封建社会の中で、ブルジョアジーが育ち、権力を確立したのと同 じ、階級闘争と革命の法則ですよね。
? 資本主義社会での労働と、消費と、闘いから離れて、党勢を拡大し票を増やして も、密かに武器と兵士を集めても、それは革命の力にはならない。
 労働と消費、職場と地域に根ざした闘い、それを私は自治と協同、自主管理と呼び、 その闘いの総体を「新日本共和国」と呼ぶのです。
3、高度に発達した資本主義国の中だけに、長期に安定した闘いと、陣地の構築をし なければなりません。ただ、相手を批判・攻撃するだけでは、長期に国民を結集し、 拡大することはできないのです。
 敵の作り出す矛盾と、そこから生まれる犠牲を受け止め、結集し、敵に代わる新た な自治を強化する、これは、空想でもユートピアでもなく、新しい階級が成長し、権 力を獲得する普遍の原理だと思うのです。(慣れない言葉をたくさん使ったので、滑 稽な文章になったと思いますが、意とするところを汲み取っていただければ幸いです 。)