「まあ、銀河さんの思い描く革命成就後の世界がどんな世界なのか、その世界では国民(人民でもよい)がどんな幸福を享受できるのか、そういう権利はしっかり保障されているのか主権者は誰なのか、、、そういったアウトラインを一度提示してみては如何でしょう。」
それはあなたが社会主義について描く夢とかわりはないでしょう。
生産手段を資本家、地主から取り上げ労働者の搾取の条件そのものをなくすこと。相続権の廃止。平等な労働。平等な分配。階級をなくすこと。他国民からの収奪をなくすこと。戦争をなくすこと。
私たちが今最も苦しんでいるのはこの社会が階級社会であることです。私たちにある自由は失業する自由のみで、働くのは資本家の利益のためでしかないのです。しかも働くためにはどれほど忍従と屈辱に耐えねばならないことでしょう。
資本家がいなければどんなに仕合せでしょう。搾取がなければどんなに自由で豊かでしょう。
資本家はどれほど残酷でしょう。
利益のためにはどんなに過酷な労働も強いてきます。
利益のためにはリストラ、賃下げ、首切りなど平気で行います。
利益のためにはどんな公害もばら撒き、どんなくだらないものでも生産します。
利益のためには他国に侵略し、殺戮し、世界を火の海にします。
今イラクを地獄のようにしているのは石油を奪うための帝国主義各国の資本の利益のためです。
今国内が戦争が出来る体制に急速に向かっているのは日本独占資本の利益のために、他国を植民地支配し、その国の労働力と資源を略奪するためです。
今「つくる会教科書」を各地教育委員会で採択させようとしているのは資本家の利益のために子どもたちが大きくなれば「戦場で死ねる」イデオロギーを植え付けるのが目的です。このことは今最も重要な戦いになってきています。
少なくともブルジョアジーを打倒することが多くの人々の殺戮を無くし、貧困を無くし、自由と平等をもたらすものであるから、ブルジョアジーの打倒が展望なのです。そして全ての戦いを労働者階級の国家権力樹立の一点に向かわせることが必要だと考えます。全ての水流を一つに集めることが必要です。
「そういう権利はしっかり保障されているのか主権者は誰なのか」
権力を握るものは7000万労働者階級です。
最も危惧されているのはソ連や、これまでにあった「社会主義国」の独裁政権です。それらの国々は全てスターリン主義国家であったので人民は党と官僚支配のために「奴隷的状態」に陥れられてきたという事実です。わたしもそのような時代を恐れます。
スターリン主義を防ぐためには、暴力によって打倒した武器を労働者階級は手放さないことです。権力を握った政党は暴力を背景にしたその権力を労働者に発揮してきたのがこれまでの歴史でした。武装した労働者階級は反革命を防ぐとともにスターリン主義をの出現を許さないし、打倒します。これが階級独裁なのでしょう。 いずれにせよ暴力問題を避けて社会主義、共産主義は語れません。国家とは暴力ですし、暴力がなくなれば国家は消滅します。いつか国家がなくなることが共産主義者の夢です。
当面はそのように考えています。物事は事態が進行するにつれて明らかになるのであって前もって全てのイメージを語ることはできないでしょう。私たちは夢想家ではないのすから。
私は何派でも何党でもありません。1978年まで18年間党員でしたが離党し今日にいたっています。いまだに共産党の母斑が強く残っています。マルクスとレーニンは離党してからの独学で、あるいは間違った解釈もあるかもしれません。ただマルクスとレーニンの教条主義者だと言われたいと思います。但し勉強不足ですが。
「共産主義者は、自分達の見解と意図を隠すことを軽蔑する。共産主義者は、自分達の目的が、これまでの一切の社会秩序を暴力的転覆によってしか達成されないことを公然と宣言する。」
「共産党宣言」マルクス 結語。