我々日本人は外国人から差別者石原・松沢を支持し、天皇制・日の丸・君が代・
靖国神社・自民党を支持していると思われても仕方のない立場にいる。天皇制・日の
丸・君が代・靖国神社が日本人の心だと。
実際、イスラム圏のある国では旗を大切だろうと思って、イスラム教徒の人が日の
丸を攻撃から大切に守って渡したという話を見たこともある。イスラム圏をはじめ外
国人から見た日本・日本人は日露戦争でロシアを破り、太平洋戦争でアメリカを破っ
た国であり、勇敢なサムライ・日本兵・特攻隊の国だと思われているだろう。しかし、
いくら近代の日本人知識人が日本人が皆サムライのアイデンティティを持っている訳
でもないだろうし、天皇制・自民党支配・資本主義・靖国参拝を是としている訳でも
ないだろう。たとえ、外国から見れば日本人は保守的な民族に見えても、細木和子や
みのもんた、安部晋三、石原慎太郎、西村慎吾、西尾幹二、中曽根康弘、渡辺恒夫、
三島由紀夫、曽野綾子、靖国神社の宮司、町村、中山、中川、土屋、産経新聞、文春、
新潮らバックラッシュ勢力の考え方が全ての日本人と同じ考え方な訳はないのである。
彼らを日本人の代表とみなしたら、怒り出す人もいるかもしれない。
2・26事件や三無事件、地下鉄サリン事件は決して日本の労働者階級の蜂起では
ないし、昭和天皇は日本労働者階級の代表ではない。明治維新も国家総動員法可決も
オウムのクーデターも社会主義革命ではないです。
イスラム圏でも陰謀論はある程度普及しており、911をビンラディンの義挙 ではなく、アメリカの自作自演やイスラエルの仕業と見る人もいるようです。パレス チナでもパキスタンでもイランでもイラクでも、異教徒排除のイスラム教徒としてで はなく、社会主義者・民族共存主義者・労働者・女性として闘っている人もいます。 それは今後の議論の前提にしていきたいと思います。無差別テロにやむを得ないもの があったとしてもです。もちろん、外国から見た「日本人の考え」=「私の考え」で はないです。