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今の戦争は侵略国 VS 被侵略者

2005/07/20 長壁 満子 40代 金融

パルタさん、はじめましてーーでいいのですよね。
 銀河さんへということですが、内容を読みますと私にもかかわりがあるようなので、 言及します。
 パルタさんに質問。
 あなたは、ビンラディンのこと、どこまで分かってますか。
 カルザイが現在実在すると確信している根拠は何ですか。
 私は、阿修羅もイラクレジスタンスレポートも、日本ビジュアルジャーナリスト協 会のニュースもみてますが、いずれも、絶対とはおもっていません。詳細なんて、ほ んとうにわかりっこない。
 ましてや、米国の主導する情報戦争なんて、どんなに頭がいい人でも、100%理 解できるひとなど、この世界に一人たりともいないでしょう。
 ただ、これだけはいえる。ビンラディンもカルザイも抑圧される側の人間。アフガ ニスタンもイラクも、米国をはじめとし、西欧型帝国主義に侵略される側。
 民衆もそれらと結びついた帝国者に虐げられる側。
 良好な地理的条件や石油や天然ガスがあったがために、民族根絶作戦ともいえる巨 大な暴力にみまわれる機会がありすぎるってこと。
 アフガン・イラク戦争がその典型だわね。
 そして、アフガンはともかく、イラクとのつながりは全くなかったアルカイダだけ れど、とりわけ、アルカイダの元祖といわれたビンラディンは、1989年ソ連侵攻 の際、アラブから24歳の若さで駆けつけた義勇軍だったわ。
 この頃はビンラディン一家とサウジ家とのかかわりから、米国と親密だったといわ れているけど、彼自身は、武器等の強力は仰ぎながら、一線は画していたといわれて いるわ。
 その後、本格的な反米に転じるまでにはいろいろあるけれど、スーダンのワクチン 工場を米軍の爆撃で2万人の子が虐殺されたことは、たびたび、言及しているわね。
 桁違いの米国という暴力装置に、派手な暴力で世界に示すある意味示威行為として のテロ活動とも言えるのだけど、これに、抑止力を期待することも分からなくはない。
 世界のあちこちで起こっている暴力・戦争。掲示板で面白おかしく陰謀論的にかた る人も多いけど、人間としての原点を見失わなければ、そうそう、情報にふりまわさ れることもないのね。
 銀河さんは、根底に、抑圧・差別されるものの悲哀が分かるのね。
 ときとして、よからぬ勢力が、人の好さ・やや個人主義的な側面を利用しようと企 むのだけど、痛みを体感している人はそうでない人よりは真実が見えやすいのね。
 この点を買います。私は。
 最後に、日本・世界が非難するテロリストやテロリスト集団ですが、彼等の位置は、 国家テロに抗する側です。アルカイダの何たるかを詳しくしるわけではないけれど、 少なくとも、非道な米国テロに抗う側としての集団・組織です。
 また、「まともな支援」がなければ、とっくに消滅していることもありでしょうし、 いまだ、すでにいないビンラディンを仮想敵にしなければならない米国や英国こそが 裸の王様であるということでしょう。いえ、世界がそうであるということでしょう。 「テロ=過激派」との一線を画して、体制側と肩を組むような欺瞞のなかみをこそ、 冷静に分析することが求められています。
 戦争は体制側の暴力なのですから。反戦は位置的にテロリストなのです。
 共産党のビラ配布で逮捕されたり、自由なキャンパスで学費値上げを話していただ けで逮捕となったりするこの戦時の光景を、異常と感じなくなってしまうようでは、 共産党系の掲示板ではありませんね。
 また、暴力革命などという言葉にこだわる必要はないでしょう。
 日本人はそもそも、武器を持ってはいないのですから、暴力革命なんて起こりっこ ないし、その前に警察権力が、自衛隊が弾圧するだけのこと。銀河さんは理論上のこ とを述べているに過ぎないわけで、現実ではない。あれほど、果敢に戦った小林多喜 二の時代でさえ、「座して死を」の戦いであったのですから。
 今の日本人に、声さえもあげられない大方の人が占める日本で、革命なんて起きよ う筈がないです。すくなくとも、今までのようなイメージのものは。
 ですから、ご心配に及びません。