社会主義的自治区がもし出来てその広がりを見せるならば、日本のブルジョア ジーは何のために警察、自衛隊、裁判所、監獄を備えたのでしょうか。
国家というものが暴力装置を備えているならばその国家の権力を奪取するのは暴力
以外にないことは自明でしょう。じつに単純明白です。夢でもなんでもない、それが
夢と見えるのは支配階級の暴力装置があまりにも大きく行き渡っているように見える
からでしょう。「太刀打ちできないや。」
たしかにそう見えます。しかし本当に太刀打ちできないのでしょうか。国民の中
の7000万人が労働者であり、小ブルジョアジーは独占資本に苦しめられて、いるので
すから相手は一握りしかいないのです。本質的に弱いのです。その現実を見抜くなら
ば夢でもなんでもないでしょう。
逆に選挙で国家権力を奪うことは不可能です。選挙とはまやかしの民主主義です。
これから100年、たっても1000年たっても選挙によって社会主義は到来しません。か
つてどの国で選挙によって社会主義が成立した国があるのでしょう。ありえないので
す。
社会主義自治区も、選挙も革命闘争を回避する思想ではないですか。このろんぎは
たいへんじゅうようです。国家権力をどのようにして、誰が握るのかが日和見主義と
の分岐点になるのでしょう。討論を続けましょう。